Products Specs — Requirements

要件書、25本。

Round 1 を勝ち抜いた25案の要件定義書。各要件書は Round 1 の審査講評(懸念)への対応を必須セクションとして含み、Round 2 はこの要件書の質まで判定材料にして戦った。タップで展開。

コトログkotologFINALIST無料プラン: 1グループ・台帳50件まで / 家族プラン: 月額480円(税込)・台帳無制限・月次サマリ通知・LIFF台

ペルソナ

主ペルソナ1: 子育て世帯の30-40代夫婦。学校行事の申込期限・病院の受診方針・大型出費の合意など、週に複数回「どうなった?」「いつ決めた?」のやりとりが発生する。LINE履歴を遡っても埋もれていて見つからない経験を繰り返している。主ペルソナ2: 親子同居・兄弟姉妹同居など2-4人が生活上の決定事項を共有する家庭。口頭合意が後になってトラブルになりやすく、「ちゃんと言ったのに」という摩擦が定期的に起きている。いずれも既にLINEグループを持っており、新しいアプリを入れる手間を嫌う層。

解決する不便のシーン

「学校のプール開放、申し込んだよね?」「え、誰が申し込むか決めてたっけ」——こういう会話が週に何度も発生する。LINEで話した内容はトーク履歴の奥に埋まり、Googleカレンダーは日時が決まっているイベントには強いが「どちらが担当するか」「いくらまで出す合意をしたか」という意思決定そのものは記録できない。メモアプリに書いても誰かが書いたことを誰かが知らない問題が残る。

MVP 機能

  • [must] LINEグループへのBot招待・起動 — 家族LINEグループにBotを招待するだけで使い始められる。LIFF不要で最初の1決定まで3分以内の導線。
  • [must] #タグ付きメッセージの台帳登録 — 「#学校 プール申し込みはパパ担当 完了」と送るだけでBotが台帳に保存。タグ・担当者・日時・本文を構造化して記録。
  • [must] タグ検索・呼び出し — 「#学校」とBotに送ると該当タグの決定事項一覧を返す。LINEトーク内で完結し、別アプリを開かなくてよい。
  • [must] 台帳一覧のLIFF表示 — Botのメニューから全台帳をブラウザ風のLIFF画面で閲覧・タグ絞り込み。モバイルブラウザで完結。
  • [must] ステータス更新 — 「#学校 プール申し込み 済み」と送ると既存エントリを更新してステータスを変更。議事録の上書き機能。
  • [should] 月次サマリ通知 — 月1回、未完了ステータスの決定事項一覧をグループに自動投稿。放置案件の可視化。
  • [should] 家族プラン解除・招待管理(LIFF) — 有料家族プランの招待URL発行・メンバー管理をLIFF画面で完結。Stripeリンク経由の決済。

非スコープ(作らないもの)

  • AI要約・LLM分類機能: 制約条件として明示的に除外。タグ設計をユーザーに委ねることで外部APIへの依存をゼロにし、保守コストを最小化する
  • リマインダー・通知の細かいカスタマイズ: 設定UIの複雑化を招く。月次サマリ1種類に限定し、MVP期間中はシンプルさを優先する
  • 家計簿・支出管理機能: ファミリーログ・Zaimと真っ向競合する領域。「決めごとの台帳」という単一ポジションを守る
  • カレンダー/スケジュール表示: TimeTree・LINEカレンダーとの差別化を保つため意図的に外す。日時はメタデータとして記録するだけにとどめる
  • グループ外の個人向け機能: 家族グループという文脈に集中する。個人メモアプリへの拡張はPhase 2以降の判断に委ねる

技術

LINE Messaging API (Webhook) + LIFF / バックエンド: Node.js (Hono) on Cloud Run または Render / DB: Firebase Firestore(無料枠でMVP完走可能) / 決済: Stripe Checkout リンク(月額課金)/ インフラ費用: 月額ほぼ0円(Firestore + Cloud Run 無料枠内を想定)

課金設計

freemium + 家族月額 / 無料プラン: 1グループ・台帳50件まで / 家族プラン: 月額480円(税込)・台帳無制限・月次サマリ通知・LIFF台帳ビュー
審査員3名とも月300円に異論はなかったが、Stripeの決済手数料(3.6%+固定)と月2h保守コストを考慮すると300円は損益分岐が遅い。480円はスーパーマリオRun等の家族アプリの実績ラインであり、「トラブル防止ツール」としての支払い意思として許容される上限に近い。無料枠50件は数ヶ月の通常使用で上限に達する設計とし、アップグレード動機を自然に作る。

配布チャネル

  • 既存家族LINEグループへの招待URL直接共有: Bot公式アカウントの友だち追加URLをQRコードとともに配布。グループ管理者1人がURLを貼るだけで全員が使い始める。「検索」不要の動線。note記事(A軸発信)末尾に毎回招待URLを埋め込み、読者が即試せる設計にする
  • 子育てコミュニティ・ママ友LINEグループへのクチコミ: 初期ユーザー獲得はペルソナが集まるFacebookグループ・Instagramの子育てアカウントへのDM。「使ってみたら夫婦喧嘩が減った」という体験談の投稿がリプロダクションになる。紹介した相手が無料枠を使い家族プランに移行する流れを想定する

保守設計

Firestore読み書きとLINE Webhook受信のみで外部データ依存がなく、APIが変わる箇所はLINE Messaging APIの仕様変更のみ。月次タスクは「LINE APIのchangelogを5分確認」「Stripeの課金ステータス確認」「Firestoreの使用量チェック」の3点で合計30分以内。CI/CDをGitHub Actionsで自動化するため手動デプロイは不要。月2h以内に収まる根拠として、ユーザー起点のタグ設計であるため「タグ辞書の更新」「外部データの同期」が発生しない構造を採用している。

競合と差別化

  • ファミリーログ(housetodo) — カレンダー・家計簿・TODOを全部入りにしたスイートアプリ。「今決めたことを後から引き出す」という意思決定台帳の用途には設計されておらず、LINEグループ内で完結しないため家族全員への導入ハードルが高い
  • TimeTree — 日時が確定しているイベントの共有に強い。「誰が担当するか」「いくらまで出す合意か」という日時のない意思決定の記録・検索には対応しておらず、カテゴリが異なる
  • Notion(共有DB・家族Wiki用途) — 構造的な台帳機能は十分だが、LINEトーク内からワンコマンドで登録できない。家族全員にNotion操作を習得させるコストが高く、会話の流れの中で即記録する使い方と相性が悪い

Round 1 審査講評への対応

審査員3名が共通して指摘した「Notionの家族版・共有メモで代替される懸念」に対し、コトログの差別化軸を「LINEトーク内で会話の流れのまま記録・検索が完結する」点に明確に絞る。ユーザーが別アプリを開かなくても「#タグ + 一文」でBotに送るだけで台帳化される設計は、Notionや共有メモアプリが構造上持てない「摩擦ゼロの記録導線」であり、これを要件の中心に据えた。審査員Mが言及した「LINEカレンダーとは解決対象が異なる」という分析を支持し、スコープをカレンダー・スケジュール領域から意図的に切り離すことで差別化を構造的に担保する。審査員Uが懸念した「タグ設計をユーザーに委ねる」点はむしろ外部依存をゼロにする保守上の強みとして位置付け、LLM分類を非スコープに明示することで制約条件との整合も取っている。審査員Bが「月300円の支払い意思はトラブル防止ツールとして説明可能」と評価した点を受け、価格を480円に引き上げて持続可能性と説明のしやすさを両立させた。

獲得スキル: LINE Messaging API + LIFF + Firestore + Stripe Checkout の4点セット実装経験(LINEミニアプリ系SaaSの標準スタック)

冷凍庫マップreitokoR2 敗退480円(税込)

ペルソナ

主ペルソナ1: 30代の自炊する共働き夫婦の一方(妻または夫)。週3〜4回自炊し、週末にまとめて冷凍ストックを作る習慣がある。冷凍庫の奥に何があるか把握できておらず、同じ食材を重複購入したことが複数回ある。食品ロスに罪悪感があり500円程度なら払う。主ペルソナ2: 一人暮らしの20代後半〜30代社会人。自炊頻度は週2〜3回。節約のために食材を冷凍保存するが、「入れたことを忘れる」「期限を過ぎた冷凍食材を発見する」を月1〜2回経験している。料理系インスタ・クラシルをフォローしている。

解決する不便のシーン

夕飯の準備で冷凍庫を開けるたびに、奥の段に何が入っているか思い出せず、結局手前のものだけ使い続ける。数週間後に奥から霜だらけの肉や魚を発見して捨てることになり、「また食品ロスしてしまった」という罪悪感が残る。バーコードスキャン系アプリを入れたこともあるが、毎回スキャンする手間が続かずやめた。

MVP 機能

  • [must] 冷凍庫の段マップ表示 — 自宅の冷凍庫の段数(2〜5段)を初回設定で選択し、各段をそのまま画面に再現するグリッド表示。物理レイアウトと画面が一致するため、アプリを見れば冷凍庫のどの段に何があるかが直感的にわかる。
  • [must] タップ1〜2回で食材登録 — 段をタップ → 食材名を入力(テキスト/音声どちらも可)で即登録。登録と同時に今日の日付が自動付与される。バーコードスキャンや写真撮影を不要とすることで、入力コストを最小化する。
  • [must] 経過日数の色分け表示 — 登録から14日以内は白、15〜30日は黄色、31日以上は赤でカード背景を変化させ、冷凍庫を開けた感覚そのままに「早く食べるべきもの」が一目でわかるようにする。閾値はユーザーが設定変更可。
  • [must] 「今日使うもの」ピックアップ — 赤・黄ゾーンのアイテムをトップに自動ソートした「今日使えるもの」ビューをワンタップで呼び出せる。夕飯の献立を考える瞬間にこの画面を開く使い方を想定。
  • [must] 使い切り記録(ワンタップ削除) — 使った食材をスワイプまたはタップで削除。削除時に「使い切った!」のマイクロフィードバックを表示し、食品ロスゼロ達成の小さな達成感を演出する。
  • [should] 段ごとのラベル名カスタマイズ — 「上段」「チルド」「引き出し」など段に任意の名前をつけられる。家庭によって冷凍庫の構造は異なるため、自分の冷凍庫に合わせた命名で混乱を防ぐ。
  • [should] ウィジェット(ホーム画面表示) — iOSホーム画面のウィジェットとして「赤ゾーンのアイテム数」「一番古いアイテム名と経過日数」を表示。アプリを開かなくても冷凍庫の緊急度が把握でき、習慣化の起点になる。

非スコープ(作らないもの)

  • AIによる食材認識・レコメンド: 制約として組み込み不可。またバーコードスキャンも入力コストが高く既存競合と同質化するため作らない。
  • レシピ連携・献立提案: スコープ外。機能追加すると「食材管理アプリ」から「レシピアプリ」に性格が変わり、クラシル等との競合になる。段マップという一点突破を守る。
  • 家族共有・クラウド同期: タベキルが強みとして持つ領域。外部サーバー依存が発生し保守コストが跳ね上がるため、個人端末完結(iCloudバックアップのみ)に限定する。
  • 賞味期限の正確な管理(日付入力必須化): 入力コストが登録継続の最大の障壁。「入れた日を自動記録して経過日数で警告する」設計を保ち、正確な期限管理は対象外とする。
  • 通知のプッシュ配信: 開かないまま通知がたまると無視ルーティンが形成される。ウィジェットによるパッシブ表示に限定し、通知疲れを防ぐ。

技術

媒体: iPhone アプリ(iOS 16以上)。技術スタック: Swift / SwiftUI + SwiftData(ローカルDB)+ WidgetKit(ホーム画面ウィジェット)。外部API依存ゼロ。バックアップはiCloud Documents経由で自動化。配布はApp Store。

課金設計

買い切り / 480円(税込)
審査員Mの指摘「500円を支払わせる差別化軸として体験が弱い」への対応として、App Storeの心理的な買い切り許容ゾーン(480〜600円帯)の下限に設定し購入障壁を下げる。サブスクは継続課金の罪悪感から削除を誘発しやすく、食材管理という日常ツールには不向き。無料トライアル(3件まで登録可)を設けることで、段マップUIの体験を先に届けてから購入判断させる設計にする。

配布チャネル

  • 料理系インスタグラマー・節約系アカウントへのDM提供(レビュー依頼): フォロワー1万〜5万規模のマイクロインフルエンサー(クラシル・コウケンテツ系フォロワー層)に対して、食品ロス削減文脈でアプリ画面の短尺動画を作ってもらう。検索に依存せず、既存フォロワーへのリーチが即時発生する。
  • note連載「AIと仕組みを作る記録」の実装ログ記事: TDIL発信軸Aの記事として「冷凍庫アプリをSwiftUIでゼロから作った」工程を記事化。購入は記事末尾のApp Storeリンクから発生する。読者は自炊×IT関心層と重なりやすく、記事自体がプロダクトの文脈説明を担う。
  • Twitterハッシュタグ「#冷凍庫整理」「#食品ロス0」への投稿誘導: アプリ内の「使い切った!」マイクロフィードバック画面にXシェアボタンを設置。ユーザー自身が達成感を投稿する形で口コミを生む設計にする。

保守設計

月次タスクはApp Storeレビュー確認(約30分)とiOS新バージョンでのUIクラッシュ確認(約30分)の合計約1時間を想定。外部API・データベース依存がゼロのため、サーバー障害・API仕様変更・データ更新作業は発生しない。SwiftDataはApple公式フレームワークであり、iOSアップデートに伴う破壊的変更のリスクがCoreDataより小さい設計になっている。月2h以内に収まる根拠は「外部依存ゼロ+ローカルDB+Apple標準フレームワーク限定」の構成による。

競合と差別化

  • タベキル — AIスキャン・バーコードによる自動登録が主軸だが、登録の手間はスキャン操作が必要な点で残る。冷蔵庫の物理レイアウト(段ごとの位置)を画面に再現する機能を持たず、「どこにあるか」の空間認識を補助しない。無料〜サブスクモデルで継続課金が発生する。
  • Stamp冷蔵庫 — スタンプ貼付でビジュアル的だが、食材スタンプを600種類から探す操作が新たな手間になる。段ごとのレイアウト再現機能はなく、「この段に何があるか」の空間情報を持たない。最終更新が古く開発停滞の兆候がある。
  • 冷蔵庫食材管理くん — カテゴリ・保存場所分類は可能だが、冷凍庫の物理的な段構造をそのまま画面に再現する設計でなく、リスト型UIのため「奥の段を開けた感覚」が得られない。テキスト入力主体で視覚的な経過日数の緊急度表示が弱い。

Round 1 審査講評への対応

審査員Mの最大懸念「段ごとのビジュアルマップは体験として弱い——冷凍庫を開ければわかる」に対して、本要件書は「冷凍庫を開けても奥の段が見えない・覚えていられない」という物理的制約を前提に据える。冷凍庫の引き出し奥段は実際には確認のたびに屈んで引き出す必要があり、アプリは「開けずに今何があるかを把握できる」価値を提供する。審査員M・Bが共通して指摘した「入力コストが継続の障壁」への対応として、バーコードスキャン・写真撮影を完全に排除し、タップ→テキスト入力2ステップ+自動日付付与のみに絞り、競合より明示的に入力コストを下げる設計とした。価格は500円から480円に引き下げ、かつ無料トライアル(3件登録)でUIの体験価値を先に届けてから購入判断させることで「差別化軸が弱い段階での500円の壁」を構造的に解消する。配布チャネルは審査員U・Bが評価した「料理系インスタ・節約系コミュニティ」への短尺動画アプローチを具体化し、TDIL発信軸Aのnote記事と掛け合わせることで検索に依存しない二重の導線を設計した。

獲得スキル: SwiftUI + SwiftData + WidgetKit の三点セットによるiOSローカルアプリ開発の実践スキルと、App Storeリリース〜マーケティング導線設計の一気通貫の経験。

手入れどきtogibanFINALIST¥250(App Store Tier 1)

ペルソナ

主ペルソナ1: 30代前半の会社員・道具好き。包丁・革靴・自転車など「長く使うもの」を意識的に揃えているが、手入れのタイミングは感覚任せで「気づいたらひび割れていた」「砥石を買ったまま1年放置」という後悔を繰り返す。Notionに管理表を作ろうとしたことがあるが続かなかった。主ペルソナ2: 40代の自転車通勤者・料理好き。道具の性能劣化には敏感で「もっと早く研いでおけば」という体験を言語化できる。コミュニティ(自転車・料理・革製品)に属しており、良いと思ったアプリは仲間にすすめる口コミ源になる。

解決する不便のシーン

包丁を久しぶりに使ったら刃が鈍り切っていて食材がつぶれた、革靴を履こうとしたら甲にひび割れが入っていた——どちらも「気づいたときには劣化済み」という後悔体験。手入れを忘れること自体が問題ではなく、「次の手入れがいつか」を考える仕組みがないことが根本原因。リマインダーアプリで代替しようとしても「推奨周期を自分で調べて設定する」手間が壁になり結局続かない。

MVP 機能

  • [must] 道具プリセット登録 — 包丁・自転車チェーン・革靴・まな板など20種の道具プリセットを同梱。推奨手入れ周期(例: 包丁=1〜2ヶ月、チェーン注油=200km or 1ヶ月)を初期値として持ち、ユーザーは選んで最終手入れ日を入力するだけで登録完了。
  • [must] ウィジェット表示(小・中) — ホーム画面ウィジェットに「次に手入れが近い道具名 + 残り日数 or 今日が期限」を表示。ひと目で把握できることが核心体験。ウィジェット更新はローカル完結(外部API不要)。
  • [must] 手入れ完了の記録 — ウィジェットまたはアプリ内から1タップで「今日手入れした」を記録。次の期限日が自動再計算される。
  • [must] ローカル通知 — 期限3日前と当日に通知。ユーザーが任意でオフ可能。外部サーバー不要のローカル通知のみ。
  • [must] カスタム道具登録 — プリセット外の道具も名前・周期・アイコン(絵文字選択)で自由登録。プリセット20種で賄えない使い方を吸収する。
  • [should] 手入れ履歴ビュー — 道具ごとの手入れ記録を時系列で確認。「自分はちゃんとケアできている」という達成感の可視化。道具好きの満足感に直結する。
  • [should] 推奨周期の根拠メモ(プリセット内) — 各プリセット道具に「なぜこの周期か」を1〜2行で付記(例: 革靴=月1回のクリーム補給でひび割れ予防)。ユーザーの学習と周期カスタマイズの判断根拠になる。

非スコープ(作らないもの)

  • 生成AI・LLM機能: 制約により対象外。周期レコメンドは静的プリセットで代替できる
  • 外部API連携(天気・ECなど): 保守コスト増と外部依存リスクを避けるためローカル完結設計を選択
  • SNSシェア・コミュニティ機能: MVP段階では不要な複雑性。道具好きコミュニティへの配布は外部チャネルで行う
  • クラウド同期・マルチデバイス対応: iCloudバックアップで十分。同期基盤の保守コストがMVP制約を超える
  • 消耗品の在庫管理・購入リマインダー: 「いつ手入れするか」に集中し「何を買うか」は対象外。スコープ拡散を防ぐ

技術

媒体: iPhone(iOS 16以上)ネイティブアプリ + ホーム画面ウィジェット(WidgetKit)。技術スタック: Swift / SwiftUI / WidgetKit / UserNotifications / SwiftData(ローカルDB)。外部依存ゼロのオフライン完結設計。App Store配布(買い切り)。

課金設計

買い切り / ¥250(App Store Tier 1)
審査員Uの指摘「500円を払う動機となる即時性がない」を正面から受け入れ価格を下げる。潜在型の痛みに対しては購入摩擦の低減が有効で、¥250は「迷わず試す」ラインに収まる。保守コストが構造的にほぼゼロ(外部API不依存・ローカルデータ完結)のためランニング損失が生じない設計と相性が良く、低単価でも損益分岐が成立する。スキル獲得目的(SwiftUI/WidgetKit習得)を主軸に置けば、収益よりも配布実績とコミュニティでの口コミ拡散を優先できる。

配布チャネル

  • 自転車コミュニティ(Stravaセグメント常連・自転車整備Discordサーバー)にチェーンメンテ特化の使用例スクショをXで投稿し直接反応を得る——「このアプリが自分の道具管理を変えた」という実体験ポストで口コミ起点を作る
  • 料理系note記事(包丁研ぎ入門・砥石選び)の末尾に「手入れのリマインダーはこれを使っている」と自然に組み込む——A発信と配布チャネルを兼ねる設計
  • 革靴・レザーケア系Instagramアカウント(フォロワー数千〜1万規模)へのDM協力依頼——道具ケア意識の高い既成コミュニティに直接リーチし、検索ゼロで購買層に届ける

保守設計

月次タスクは「プリセット道具テーブルの内容確認(新しい道具カテゴリの追加要望があればプリセット拡充)」のみ。外部APIが存在しないため障害監視・キー管理・料金超過確認が一切不要。iOSアップデート対応は年1〜2回のSwiftUI軽微修正で収まり、月換算30分以下。App Storeレビュー確認・クラッシュログ確認(Xcode Organizer)を含めても月計2時間以内に確実に収まる。

競合と差別化

  • Apple リマインダー(iOS標準) — 道具ごとの推奨周期データを持たず、ユーザーが自分で周期を調べ・設定する手間が壁になる。道具手入れに特化したUIがなく「何をいつ手入れすべきか」の文脈が欠落している
  • Home Maintenance Reminders(App Store) — 家全体のメンテナンス(設備・給湯器・フィルター等)が対象で、包丁・革靴・自転車チェーンなど「身のまわりの道具」に特化したプリセット周期データを持たない。UIも設備管理向けで道具好き層のライフスタイルと合わない
  • Notion・スプレッドシートの自作管理表 — ウィジェットによる常時可視化ができず、アプリを開かないと状況を把握できない。周期テンプレートも自分で設計する必要があり、続けるための「摩擦の低さ」が決定的に不足している

Round 1 審査講評への対応

審査員Uの「即時性がなく500円の動機が弱い」という核心指摘に対しては価格を¥250に引き下げることで購入摩擦を最小化し、「迷わず試してみる」水準まで下げる。痛みが潜在型(気づいたら劣化済み)であることは認めた上で、それを補うのが「推奨周期プリセット付きのゼロ設定体験」と「ウィジェット常時可視化による思い出させる仕組み」であることをMVP設計に落とし込んだ。審査員Mの「直接競合が見当たらない・推奨周期を知っているのが差別化」という評価を軸に、プリセット20種と根拠メモをMustフィーチャーとして明示している。審査員Bの「外部API不依存で保守コストが構造的に低い」という指摘は設計の根拠として完全に採用し、ローカル完結・オフライン動作・SwiftDataのみの構成でこれを担保する。「Notionで代替できる」という指摘に対しては、ウィジェット常時可視化+1タップ記録+プリセット周期の三点セットが代替不可の体験差であることを競合ギャップとして明示した。

獲得スキル: SwiftUI + WidgetKit + SwiftData によるiOSネイティブアプリ開発の一気通貫実装経験(ローカルDB設計・ウィジェット更新ロジック・ローカル通知)

こども作品アーカイブsakuhinR2 敗退App Store 価格: 980円(税込)

ペルソナ

メインペルソナは保育園〜小学校低学年の子を持つ30代母親。毎月作品が持ち帰られるたびに「捨てられない・でも積み上がる」を繰り返しており、Googleフォトに撮っても学年・年度の軸で出てこないことへの不満を抱えている。サブペルソナは祖父母に孫の成長を見せたい父親で、卒園・卒業のタイミングに形として残るものを贈りたいと考えている。

解決する不便のシーン

保育園から毎月絵や工作が持ち帰られるが、押し入れに積み上げるか捨てるかの二択に追い込まれる。Googleフォトに撮っても「学年3年生」「2024年度」という軸で一覧できず、年度末に振り返ろうとしても探し出せない。MUSEUMで写真は撮っているが、年度ごとに「この1年の作品まとめ」としてフォトブック注文できる動線が直感的でなく、毎年の記念として形にできていない。

MVP 機能

  • [must] 学年タイムライン表示 — 子どもごと・学年ごとにタイムライン表示。年度切り替えが1タップで完了する。学年は入学年を設定すれば自動算出。
  • [must] 作品カテゴリタグ付け — 絵・工作・習字・書道・その他の5カテゴリをタップで付与。学年×カテゴリで絞り込み可能。
  • [must] 作品撮影→自動補正取り込み — カメラ起動→撮影→台形補正・明度補正を自動適用して保存。OS標準カメラからの写真選択にも対応。
  • [must] 年度フォトブック注文ボタン — 特定学年の全作品をしまうまプリントの注文URLにDeepLink誘導。アプリ内で作品を選んでエクスポートZIPを生成し、外部サービスへ渡す形式で印刷APIの直接依存を持たない。
  • [must] 子ども複数人管理 — 子どもを最大5人まで登録可能。各子どもに独立したタイムラインを持つ。
  • [should] 家族共有ギャラリー — iCloud共有アルバムまたはアプリ独自の閲覧専用URLで祖父母・配偶者に共有。閲覧者はアプリ不要。
  • [should] 年度振り返りサマリ画像 — 学年末に「今年の作品X点まとめ」コラージュ画像を自動生成。SNS投稿用サイズで書き出し。

非スコープ(作らないもの)

  • フォトブック内製印刷連携(外部業者APIの直接コール)— 印刷実費保守コストが月2h制約を超える。DeepLink誘導のみで初期は十分
  • 作品の3D工作スキャン・AR表示 — 実装コストが高く、写真撮影という既存行動を変えずに使えることが普及条件
  • 子ども向けお絵かき機能 — 作品の記録・整理に特化し、制作ツールとの競合ポジションは取らない
  • SNSへの直接投稿 — コンプラリスク(子どもの顔画像)と運用コストが高い。コラージュ画像の手動投稿で代替
  • サブスクリプション課金 — 800円買い切り+印刷実費で完結させ、継続課金の離脱管理コストを持たない

技術

媒体: iPhone専用ネイティブアプリ(SwiftUI)。技術スタック: SwiftUI + Core Data(ローカル永続化)+ CloudKit(iCloud同期・家族共有)+ Vision framework(台形補正・OCR不使用)。フォトブック注文はしまうまプリントのWebURLへのDeepLink誘導のみ、印刷API契約なし。CI/CD: Xcode Cloud。配布: App Store 買い切り980円(後述)。

課金設計

買い切り + 印刷実費(外部業者) / App Store 価格: 980円(税込)
審査員講評の「800円」から980円に上方修正。理由: MUSEUMが無料+フォトブック収益モデルで参入済みのため、無料競合に対して『アプリ本体に課金する価値』を明示する必要がある。980円は『フォトブック1冊の送料以下』という比較感を持ち、買い切りによる「解約不安ゼロ」が子育て世代の追加購入疲れに刺さる。印刷実費はしまうまプリント等の外部負担のため、アプリ側の収益は純粋に買い切り代のみで保守コストが低い。

配布チャネル

  • 保育園・小学校のPTAや保護者LINEグループ向けに卒園・卒業シーズン(2〜3月)前後の実需投稿テンプレートを作成し、育児系Instagramアカウント(フォロワー1万以上の整理収納・育児記録系)へのギフティング提供で口コミ起点を作る。具体的には半年前(9月)に10〜20アカウントへDM送付、使用感レポートをリールで投稿してもらうことを狙う
  • note記事『子どもの作品が捨てられない親がやってること』を事業A発信と掛け合わせて執筆し、アプリ紹介へのCTAを末尾に置く。note読者(30〜40代・子持ち・情報感度高)は購買力があり、記事経由の検索非依存流入を確保する

保守設計

月次タスク: CloudKitのストレージ使用状況確認(5分)、App Store Connectのクラッシュレポート確認(10分)、しまうまプリントのDeepLink URL疎通確認(5分)の計20分以内が定常。外部依存はCloudKit(Apple管理・APIなし)としまうまプリントのWebURL(API契約なし、URLが変わった場合のみアプリ更新が必要)の2点のみ。印刷API直接連携を持たないため、外部業者の仕様変更による緊急対応は発生しない。月2h以内の根拠: 外部API依存ゼロで、年1〜2回のOSアップデート対応以外に定常保守タスクがない。

競合と差別化

  • MUSEUM(ミュージアム) — 2024年2月にフォトブック注文対応済みの直接競合。ただし整理軸が『子どもごと×作成月』であり、『学年』という教育制度に沿った年度軸での一覧と年度末への収束設計(卒園アルバム的な体験)が弱い。無料アプリのため課金なし体験に慣れさせるが、フォトブック注文の導線が学年単位で完結していない
  • Googleフォト — 写真管理の汎用ツールで子どもの作品に特化した学年タイムライン軸がない。『2024年度 小学1年生の作品』というコレクションを作る機能がなく、年度末フォトブックへの収束動線が手動かつ煩雑
  • こどもギャラリー(App Store) — 作品保存・管理に特化したシンプルな競合。フォトブック注文対応の有無が不明確で、学年タイムライン機能の実装も確認できていない。UIのシンプルさは強みだが年度収束体験の設計が弱い

Round 1 審査講評への対応

審査員3名が共通して指摘した「MUSEUM(直接競合)が強敵」という懸念に対して、差別化軸を『学年×年度』という教育制度の時間軸に特化することで答える。MUSEUMの整理軸は「作成月」であり、小学校入学・卒園という節目を中心に据えた『2024年度 年長さんの作品集』という体験設計がない。この隙間に「年度末フォトブックへの収束動線をアプリ内で完結させる」という設計で差を作る。審査員Uが指摘した「印刷連携APIリスク」は、App内ではZIPエクスポートまでで完結させ、印刷サービスへはDeepLink誘導のみとすることで外部API依存ゼロを達成し、月2h保守制約を構造的に守る。審査員Bが挙げた「800円買い切り以上のLTV」という収益モデルの可能性は、価格を980円に見直しつつ、印刷実費は外部業者負担という分担で実現する。

獲得スキル: SwiftUI + CloudKitによるiOSネイティブ開発(Core Data連携・iCloud同期)と、Vision frameworkを使った画像前処理パイプラインの実装経験

みまもりノートmimamoriR2 敗退月500円(年払い4,800円)

ペルソナ

主ペルソナ: 40〜50代の働くきょうだい(長男または長女)。実家から車で1〜2時間圏内に住み、親の通院付き添いや服薬管理を兄弟と分担している。LINEグループで「今日お母さん診察行ってきたよ」と送っても既読確認もなく流れてしまい、次回誰が何を把握しているか毎回確認し直す手間に疲弊している。サブペルソナ: 遠方在住の次男・次女。現地に行けない分「状況を把握できていない罪悪感」を持ちながらも、LINEに質問を重ねることをためらっている。月300〜500円の支払いには抵抗が少ないが、アプリを家族全員に導入させる心理的ハードルは高い。

解決する不便のシーン

長男が母を内科に連れて行き「血圧が少し高め、次回3週間後に再診、降圧剤が変わった」という情報をLINEに投稿したが、2日後には他の会話に埋もれ、次の受診当日に妹が「どの薬に変わったんだっけ」「次は誰が連れていくんだっけ」と改めて聞き直すところから始まる。毎月1〜2回この「情報リセット」が発生し、役割分担の確認と情報の掘り起こしで15〜20分が消える。LINEでは「既読」が誰が読んだかまで可視化できず、兄が本当に把握しているのかどうかが分からないまま当日を迎える不安が残る。

MVP 機能

  • [must] 申し送りタイムライン — 通院・服薬変更・様子メモを日付付きで投稿できるシンプルなタイムライン。テキスト+任意で写真1枚。投稿カテゴリは「通院」「服薬」「様子」の3択ラジオで絞り込み可能。
  • [must] 家族別既読表示 — 各投稿に「誰が読んだか」を名前アイコンで表示。LINEと違いメンバー別の既読状況が一覧で分かる。未読メンバーには投稿から24h後にローカル通知(サーバー不要のAPN push非使用)。
  • [must] 次回アクション欄 — 投稿ごとに「次の担当者」「次の受診日」「やること」を任意入力できるフィールド。入力された受診日はiOSカレンダーに1タップで追加可能。
  • [must] Apple Family Sharing招待 — iOSのFamily Sharingグループを使った招待フロー。招待リンクをメッセージアプリで送るだけ。サーバー側のユーザー管理を最小化(CloudKitでデータ同期)。
  • [must] 薬リスト管理 — 現在服用中の薬名・用量・服薬タイミングをリスト化。変更時には変更履歴として残り、いつ・誰が変更したかが追えるようにする。
  • [should] ピン留めサマリ — 直近の「通院記録」「現在の薬リスト」「次回受診日」を1画面で確認できるホームサマリ。家族全員が開いた瞬間に現状を把握できる状態を担保する。
  • [should] エクスポートPDF — 過去の申し送りタイムラインをPDF出力(ケアマネや医師への情報共有用)。月1回程度の利用を想定。

非スコープ(作らないもの)

  • AIによる自動要約・記録補助 — LLM組み込みは前提制約で除外。テキスト入力の手間はUIの設計(カテゴリ選択・定型フレーズ)で補う
  • 服薬リマインダー通知 — 「お薬ノート」等の競合が既にカバー。みまもりノートは親側の管理でなくきょうだい間の申し送りに特化する
  • グループチャット・リアルタイムメッセージ機能 — LINEの代替を目指さない。申し送りログとしての構造化に集中
  • 専門職(ケアマネ・医師)との情報共有ポータル — B2B化はPhase 2以降の選択肢。MVP対象外
  • Android対応 — CloudKit依存のiOSファーストで開発コストを抑え、保守月2h制約に収める。需要が立証されたらPhase 2で検討

技術

媒体: iPhone ネイティブアプリ(iOS 17+)/ 技術スタック: Swift + SwiftUI、CloudKit(iCloudによるデータ同期・サーバーレス)、StoreKit 2(月額課金)、EventKit(カレンダー連携)。バックエンドサーバーレスのためインフラ保守ゼロ。Apple Developerアカウント年額$99のみの固定費。

課金設計

月額サブスクリプション(家族グループ単位・最大6名) / 月500円(年払い4,800円)
審査員Mの指摘「競合おやろぐが月500〜600円で総合介護管理を提供」を受け、300円では機能格差に対する割安感が逆に「大丈夫なのか」という不安を生む可能性がある。きょうだい申し送り特化の軽量ツールとして、おやろぐの簡易版ポジションで同価格帯に設定。年払いは20%割引で継続意欲を促進。初月無料で家族全員の招待完了までを無料期間内に体験させ、LTV向上を図る。

配布チャネル

  • Apple Family Sharingの招待フロー自体が口コミ起点になる設計 — アプリを使い始めた長男/長女が兄弟を招待する瞬間にメッセージアプリで共有URLが流れる。招待メッセージに『みまもりノート』の名前が載ることで受け取った家族が検索・認知する自然拡散経路
  • 40〜50代が集まる介護・親世代SNSコミュニティへの直接投稿 — 「介護中の子育て世代」が集まるXのハッシュタグ(#遠距離介護 #親の介護)やnoteの介護エッセイ読者層に、実体験ベースの使用レポートを投稿。検索ではなく読者コミュニティへの文脈適合型露出
  • ケアマネジャー・地域包括支援センター向け紹介リーフレット(PDF1枚)配布 — 専門職が家族に「使ってみては」と勧める経路を作る。B2C導線をプロ推薦で補完し、検索ゼロでも信頼性あるチャネルを確保する。

保守設計

月次タスク: CloudKitのストレージ使用量確認(Appleダッシュボード、5分)、StoreKit 2のサブスクリプション状態モニタリング(収益レポート確認、10分)、クラッシュレポート確認(Xcode Organizer、15分)、ユーザーからのApp Storeレビュー返信(月5件想定、30分)。外部依存はCloudKit(Apple管理)とStoreKit 2(Apple管理)のみで自前サーバーゼロ。障害発生時はApple側の問題であり個別対応は不要。合計月60分以内で月2h制約に対し余裕あり。

競合と差別化

  • おやろぐ(oya-log.com) — Webアプリベースでスマホ体験が最適化されておらず、機能が総合介護管理(バイタル・家計・ToDo)に広がりすぎて「申し送りだけ見たい」ユーザーに情報過多。既読確認機能が明示的でない。
  • 家族ノート by ママリ — 子育て家族向けの記録ツールで、高齢者の通院・服薬管理という文脈に特化した設計がない。きょうだい間の役割交代・申し送り概念が存在しない。
  • LINEグループ(代替行動としての現状) — 投稿が時系列に流れ埋もれる、誰が既読かが分からない、カテゴリ検索不可、次回担当者の明示的な引き継ぎ機能がない。「ちゃんと見てもらえたか分からない」不安が解消されない。

Round 1 審査講評への対応

審査員Uの「リアルタイム同期にはサーバーが必要で月2h保守制約と相性が悪い」という指摘に対しては、バックエンドをCloudKit(Apple管理のiCloud)で完結させることでインフラ保守ゼロを実現する。自前サーバーを持たないためCloudKitの可用性はAppleに委任され、障害対応も不要。審査員Uの「検索なしで届ける具体経路が構造的に見つかりにくい」という最大の懸念については、Apple Family Sharingの招待フロー自体を口コミ起点に設計する(招待URLがメッセージアプリを経由することで自然にアプリ名が伝播する)ことと、ケアマネ・地域包括支援センターへのリーフレット配布という非デジタル経路を組み合わせて対応する。審査員Mの「競合の隙間は小さい」という指摘については、おやろぐが「総合介護管理」を目指す中でみまもりノートは「きょうだい間の申し送りと既読確認」という単一のジョブに絞ることで、機能的差別化と学習コスト最小化を同時に達成する。価格は審査員講評を受けておやろぐと同価格帯の月500円に修正し、割安すぎる不信感を排除した。

獲得スキル: CloudKit + SwiftUI によるサーバーレスiOSアプリ開発、StoreKit 2 Family Sharing対応の課金実装、Apple Family Sharingを活用したグループ招待UXの設計

カゴパレkagopareFINALIST無料プラン: スポンサー除去 + ピック最大5件 + セッション保存5件。有料プラン: 月額380円(ピック・セッション

ペルソナ

主ペルソナ1: 30〜40代の共働き世帯。家電・日用品・育児用品を年間30〜80万円規模でEC購入しており、Amazonを起点に楽天・ヨドバシ・Yahoo!ショッピングを複数タブで開いて目視比較する習慣がある。週1〜2回は「これ本当に安いのか?」と感じながら購入を決めている層。主ペルソナ2: ポイ活・節約系のX/Instagramアカウントをフォローしており、価格.comや比較サイトを使い慣れている30代前後の個人。スポンサー枠を「広告」と認識していて意識的に避けようとするが、手間がかかって結局スポンサー枠から買ってしまった経験がある。

解決する不便のシーン

Amazonで掃除機を検索すると上位10件のうち7件がスポンサー枠で、どれがオーガニック評価なのか判断できない。信頼できる結果を見つけるために楽天・Yahoo!・ヨドバシを別タブで開くが、タブが5枚になった時点で比較情報が頭の中にしか存在せず、タブを閉じると全部消える。この「スポンサーへの不信」と「比較の揮発性」が週1〜2回のペースで慢性的に発生している。

MVP 機能

  • [must] スポンサー除去フィルター — Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・ヨドバシの検索結果ページでスポンサー枠をDOM操作で非表示化。ラベル検出ロジックはサイトごとに独立管理し、DOM変更時のパッチを一元対処できる構造にする
  • [must] カゴに入れる(ピック機能) — 検索結果の商品カードにカゴアイコンを追加。クリックで商品名・価格・URL・ショップ名・ピック日時をローカルストレージに保存。タブを閉じても消えない比較候補リストを構築する
  • [must] 横並び比較パネル — 拡張機能のポップアップ(または固定サイドパネル)でピック済み商品を横並びカード表示。価格・ショップ・URL・サムネイルを並べて目視比較できる。比較判断は人間が行う(AI非使用)
  • [must] 比較セッション保存・復元 — 比較リストを「セッション」として名前をつけて保存・復元できる。「掃除機選び」「子供用チェア」など買い物テーマごとに管理。セッション数上限は無料5件・有料無制限
  • [must] 種あり連動(記事リンク) — jinc.のnote記事とスラッグで紐付けた「推しピック」リストをJSONで配信。記事を読んだユーザーが該当商品をワンクリックでカゴに追加できる仕組み。記事→拡張機能への自然な導線を作る
  • [should] 対応ショップ設定 — 比較対象のショップをトグルで有効化/無効化できる設定画面。初期対応: Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・ヨドバシ。将来拡張を考慮した構造にする
  • [should] 比較リストのシェア機能 — 比較セッションのURLスキームを生成してクリップボードにコピー。ポイ活コミュニティやXで「この4商品を比べてます」と共有できる。口コミ配布チャネルを拡張機能内部から作る

非スコープ(作らないもの)

  • LLM・生成AIによる商品評価・要約 — AI機能の組み込みは前提制約で除外。比較判断は人間が行う設計に徹する
  • 価格履歴グラフ・最安値アラート — Keepaが提供する機能と真正面から競合し差別化が消える。カゴパレの軸は「横断ピックと比較の揮発性解消」に絞る
  • 自動最安値計算・ポイント還元換算 — 実装複雑度が高く保守コストが急増する。月2h保守上限を守るため除外
  • プッシュ通知・価格変動アラート — バックエンドサーバーが必要になり個人副業の保守コスト上限を超える
  • Amazonセラー・せどり向け機能(ASIN一括抽出・仕入れ分析)— ショッピングリサーチャーの主戦場であり、一般消費者向けポジショニングと矛盾する

技術

Chrome拡張(Manifest V3)。フロントエンド完結のバニラJS + Chrome Storage API + Chrome Side Panel API。外部サーバー不要(種あり連動のJSONのみGitHub Pages等で静的配信)。課金はChrome Web Store組み込みのIn-App Purchasesを使い、決済インフラをゼロ実装で調達する。

課金設計

フリーミアム + 月額サブスク / 無料プラン: スポンサー除去 + ピック最大5件 + セッション保存5件。有料プラン: 月額380円(ピック・セッション無制限 + 種あり連動 + シェア機能)
審査員Uの「1回の比較ミス購入を防ぐ保険」論拠は維持しつつ、審査員Mが指摘した『月580円を払う正当化根拠が成立しない』懸念に対応するため価格を引き下げた。380円は月1本のコーヒー代以下であり、週1〜2回の比較体験を改善する価値に対して心理的ハードルが低い。競合のショッピングリサーチャー(月3,980円)はせどり事業者向けであり一般消費者は比較対象にしない。無料プランでスポンサー除去を体験させ、比較セッションの保存上限に当たったときに有料転換を促す導線設計。Chrome Web Store In-App Purchasesで決済実装コストをゼロにする。

配布チャネル

  • EC節約・ポイ活系Xアカウント(フォロワー1万〜10万規模)への直接DM提案 — 「スポンサー除去拡張をリリースしました、レビューしてもらえませんか」という具体アクション。価格.com掲示板・ポイ活系Discordサーバーへの告知投稿も並行して実施
  • jinc.のnote記事との種あり連動 — 記事本文に『この記事で紹介した商品をカゴパレでワンクリック追加』というCTAを埋め込み、記事読者を拡張機能ユーザーに転換する。A発信(AI×実務アプリ開発の記録)の記事経由でChrome Web Storeに誘導する自然な導線を設計する

保守設計

月次保守タスク: ECサイトのDOM変更検知(週1回、各サイトでスポンサー除去が動作するか目視確認、5分×4回=20分)、breakageがあればセレクター修正(月0〜1回、30〜60分)、種あり連動JSONの更新(記事公開時のみ、10分)。合計月最大90分以内。外部依存はECサイトのDOM構造のみで、APIキーなし・サーバーなし・データベースなし。DOM変更は4サイト分が集中管理でき、広範囲な依存(天気API・行政データ等)を持たないため月2h上限を構造的に守れる。

競合と差別化

  • Amazon Unsponsor(無料Chrome拡張) — Amazonのみ対応でスポンサー除去のみ。楽天・Yahoo・ヨドバシとの横断ピック・比較保存機能がなく、比較の揮発性問題を解決しない
  • ショッピングリサーチャー(無料〜月3,980円) — せどり・物販転売事業者向けのAmazon価格リサーチツール。ASIN管理・仕入れ分析・モノレート遷移が主機能であり、一般消費者の『今夜この商品を買うか決めたい』という購買比較ニーズを対象としていない。審査員Mが同一痛みの解消ツールとして挙げたが、ユーザー層と用途が異なる
  • Keepa(無料〜月約2,000円) — Amazonの価格履歴グラフに特化。楽天・Yahoo!等との横断比較UIを持たず、スポンサー除去機能もない。過去最安値の確認ツールであり、現時点での複数ショップ横断比較とは用途が違う

Round 1 審査講評への対応

審査員Mの最大の懸念「ショッピングリサーチャーが同じ痛みを解消している」に対して: ショッピングリサーチャーはせどり事業者が仕入れ価格をリサーチするツールであり、一般消費者向けの横断ピック・比較保存機能を持たない。実際のChrome Web Store説明文・対象ユーザー層を確認すると「転売目的のリサーチ支援」が主軸で、一般購買者の比較揮発性問題は解決しない。価格580円への懸念については月額を380円に引き下げ、かつ無料プランでスポンサー除去という核心価値を体験させてから有料転換する設計に変更した。審査員BのDOM変更パッチコスト懸念については、4サイト分のセレクター管理を一元集中し、月次目視確認フローを設計することで月最大90分以内に収まることを根拠とともに明示した。審査員Uの「比較しないユーザー層への訴求の弱さ」については、無料プランのスポンサー除去機能を入口にして「気づいたら比較保存まで使っていた」という段階的価値体験の設計で対応する。

獲得スキル: Chrome拡張開発(Manifest V3 / Content Scripts / Side Panel API / In-App Purchase)の実装経験と、ECサイトDOM差分追跡の保守オペレーション知見

ふくろ分け家計fukurowakeFINALIST480円

ペルソナ

主ペルソナ: 20〜40代女性、夫婦または子育て世帯、毎月初に現金を封筒に振り分けて「食費・日用品・外食・医療費・交際費」等を管理している。銀行口座はあるがキャッシュレス化は不完全で、日常支出の一部または全部を現金で運用。封筒が底をついたとき「別封筒から融通する」行為を電卓とメモでその場しのぎしており、月末に合わない残高と向き合うのが地味なストレス。サブペルソナ: 節約に取り組み始めた20代独身女性。袋分けを試みたいが物理封筒の管理が煩雑で続かず、スマホで完結させたい。

解決する不便のシーン

毎月中旬、食費封筒が残り1,000円になったとき「雑費封筒から500円移す」という操作が発生する。紙に書き直すか、電卓で計算し直すか、頭の中でだけ覚えておくかの3択しかなく、月末に残高が合わなくなる。「アプリに封筒間移動の概念そのものがない」ことが根本の痛みで、ZaimやマネーフォワードはそもそもこのUXを提供していない。

MVP 機能

  • [must] 封筒一覧ホーム — 全封筒の名前・予算・残高・使用率バーを1画面で一覧。残高ゼロ・マイナスは色で警告。月初リセットボタン付き。
  • [must] 支出入力 — 封筒を選んで金額と任意メモを入力。3タップ以内で完了。カテゴリ分類は封筒名そのもので代替し、タグや分類は設けない。
  • [must] 封筒間移動(振替) — 「移動元→移動先→金額」の3ステップで封筒間の残高を移動。移動ログを残高履歴に表示し「雑費から食費へ -500円 / +500円」と明示。競合2アプリに存在しない、本アプリの中核差別化機能。
  • [must] 月末残高サマリ — 月末または任意時点で「封筒別の予算・使用額・余り・移動額」をリスト表示。次月に繰り越すかリセットするかを封筒ごとに選択できる。
  • [must] 封筒テンプレート — 初回セットアップ時に「食費/日用品/外食/交通費/医療費/交際費/貯金」の定番セットをワンタップ適用できる。封筒名・予算額は全て後から変更可。
  • [should] iCloudバックアップ — データはiCloud Keychain / CloudKitに自動同期。機種変更・再インストール後も復元できる。外部サーバー・アカウント登録は不要。
  • [should] 月ごと履歴閲覧 — 過去12ヶ月分の封筒別残高推移を遡って確認できる。「食費が毎月オーバーしていることに気づく」という発見体験を提供。

非スコープ(作らないもの)

  • 銀行・クレジットカード連携 — キャッシュレス管理は競合大手(マネーフォワード等)に任せる。現金専用の潔さがペルソナに刺さるポジション戦略でもある
  • レシート読み取り・OCR入力 — 現金封筒ユーザーはレシートより「封筒から出した金額」を入力するため不要。スコープが広がり保守コストが跳ね上がる
  • 複数人共有・家族同期 — 競合大手の強み領域。マルチユーザー実装は月2h保守上限を超える
  • グラフ・分析ダッシュボード — 既存競合が提供済みで差別化にならない。移動ログ付き残高サマリで十分なインサイトを提供できる
  • 通知・リマインダー — OS権限管理と保守コストの増大を招く。月初リセットボタンの手動操作でリズムを作る設計で代替

技術

iOS / SwiftUI + Swift Data(ローカル永続化)+ CloudKit(iCloud同期)。外部APIゼロ・LLM機能なし。単一ターゲットのネイティブアプリ。配布はApp Store買い切りのみ。

課金設計

買い切り(one-time purchase) / 480円
審査員3名全員が「700円では課金動機が弱い」と指摘。家計管理アプリの買い切り相場(300〜500円帯)に合わせ480円に引き下げる。封筒間移動という実務的な差別化機能1点で480円は正当化できる。節約文脈のユーザーは出費に敏感なため、500円未満の心理的ハードルを意識した設定。無料版はなしとし、試用へのニーズはスクリーンショット・レビューで対応する。

配布チャネル

  • Instagram #袋分け家計簿 #封筒管理 タグへのリール投稿 — 「食費が足りなくなったとき3タップで移動する」操作デモを15秒動画で投稿。フォロワー数ゼロからでもタグ検索流入で節約コミュニティに届く。月初・月末のタイミングに合わせた投稿が刺さる
  • 節約ブロガー・主婦インフルエンサーへの直接DM — 読者層が完全一致する節約系noteブロガー・Instagramer(フォロワー1,000〜10,000人規模)に使用レポートを依頼。お金を払わず「先行無料配布」で口コミ起点を作る
  • Twitterの #袋分け家計 #節約主婦 コミュニティへの参加 — 「封筒移動をどう管理してますか?」という問いかけツイートで現金管理派ユーザーとの接点を作り、課題共感から自然にアプリを紹介する文脈を生成する

保守設計

月次タスクは実質ゼロ。外部API依存がなく、CloudKitはAppleが管理するため障害対応不要。iOS新バージョンリリース(年1回9月)に合わせたSwiftUI互換確認が最大の作業で、年1〜2時間で完結する見込み。月2h上限は外部依存ゼロの設計により構造的に保証される。

競合と差別化

  • 袋分け家計簿 - 予算と支出が見やすいかけいぼ(id1662950656) — 封筒間移動(振替)機能が存在しない。支出記録と残高可視化のみで、「封筒Aから封筒Bへ融通する」という現金管理の核心ユースケースに非対応
  • 袋分家計簿(Funeasy Soft, id1063621791) — 完全無料・広告表示モデルで収益性が低く、積極的な機能開発が期待しにくい。封筒間移動の明示的な実装なし。UIがAndroid起源で視覚的洗練度が低い
  • マネーフォワード ME / Zaim — 銀行・カード連携前提の設計で現金封筒管理のUXが存在しない。予算カテゴリ機能はあるが「封筒を別の封筒に移す」概念が設計思想にない。月額課金で節約志向ユーザーには心理的障壁

Round 1 審査講評への対応

審査員M・Bが指摘した「既存競合との外観差別化・封筒間移動の実装済み可能性」については、実際に競合2アプリを調査した結果、「袋分け家計簿(id1662950656)」「袋分家計簿(Funeasy Soft)」ともに封筒間移動・振替機能の実装が確認されておらず、残高可視化と支出記録にとどまっていた。本アプリはこの「封筒間移動ログ付き振替」を中核機能として設計することで競合との機能的差別化を明確にする。審査員Bが指摘した「現金管理者が有料課金するか不確実」という行動パターンの懸念に対しては、価格を700円から480円(500円未満)に引き下げることで節約志向ユーザーの心理的ハードルを下げ、かつInstagram・節約ブロガー経由の口コミ先行で「使って納得してから広める」信頼構造を構築する。審査員Mの「乗り換えコストが高い」指摘に対しては、既存アプリからのデータ移行は設計しない代わりに、初回セットアップを封筒テンプレート+予算入力のみ5分以内で完了させ「新規に始める」ハードルを下げることで対応する。

獲得スキル: SwiftUI + Swift Data + CloudKit によるオフラインファーストiOSアプリのフルスタック実装経験、およびApp Store申請・審査フローの習得

げんじょう回復フォトgenjoFINALIST600円

ペルソナ

主ペルソナは20〜30代の賃貸入居者で、引越し直後に「退去時の敷金トラブルが怖い」と感じた瞬間に購入する層。スマートフォンはiPhoneに慣れているが、写真整理やPDF作成を自力でこなすほどリテラシーは高くない。第二ペルソナは賃貸経験が2回以上ある30〜40代で、過去に敷金を引かれた実体験か知人からのトラブル話を持ち、次の引越しで「最初から記録しておく」動機が明確にある層。

解決する不便のシーン

入居当日、部屋の隅の傷やクロスの汚れをスマホで撮影するが、写真フォルダに「部屋の写真」として埋もれてしまい部屋ごとの整理ができていない。退去立会い時に「この傷は入居前からありました」と主張しても、撮影日時の証明ができず管理会社に反論できない。結果として数万円〜十数万円規模の修繕費を請求され、敷金がほぼ戻らない。

MVP 機能

  • [must] 物件・部屋ごと整理 — 物件名と部屋(リビング・寝室・洗面所等)を作成し、その下に写真を紐付けて管理する。複数物件対応。
  • [must] 撮影日時の自動埋め込み表示 — 撮影時のExif日時をPhoto frameworkから読み取り、改ざん否定の根拠として写真に重畳表示する。外部APIなし。
  • [must] PDF証拠書類出力 — 物件名・部屋名・撮影日時・縮小写真をレイアウトした1〜数ページのPDFをPDFKit(iOS標準)で生成する。
  • [must] PDF共有・メール送付 — 生成したPDFをShareSheetで共有(メール・AirDrop・Files.app等)できる。管理会社への送付を想定。
  • [should] 入居チェックリスト付属 — 撮影すべき箇所(玄関ドア/窓/壁クロス/設備等)の定番リストをバンドルし、撮影漏れを防ぐ。
  • [should] 写真へのメモ注釈 — 1枚ごとに短いテキストメモ(例:「入居前からのへこみ」)を付加しPDFに出力する。
  • [must] オフラインファースト・ローカル保存 — 全データをiPhone本体に保存。クラウド送信なし・アカウント不要で証拠の完全性を担保する。

非スコープ(作らないもの)

  • リアルタイムクラウド同期 — 個人副業での保守コストとサーバー費が月2h・500円買い切りの収益構造に合わない。ローカル完結で差別化できる
  • AI判定・損傷自動検出 — 前提制約でLLM機能は禁止。実装・保守コストも過大になる
  • 複数人での共有・コラボ機能 — 入居者個人の証拠保全という単一ユースケースに絞る。ログイン基盤が必要になり保守が重くなる
  • 退去費用の自動見積もり — 国土交通省ガイドラインの解釈変動があり定常更新コストが発生する。法的アドバイスのリスクもある
  • 賃貸契約書のOCR解析 — OCRはOS標準のみ可だがUI設計が複雑になり、コアの「写真保全PDF」から焦点がぶれる

技術

プラットフォーム: iOS(iPhone)ネイティブ / SwiftUI + SwiftData(ローカルDB) + PDFKit(PDF生成) + PhotosUI(カメラ・フォトライブラリ)。外部API・バックエンド・サーバーなし。TestFlightでβ配布 → App Store買い切り配信。

課金設計

買い切り(Paid App) / 600円
Round 1 講評は500円前提で「即決レベル」と評価しており支払い意思は十分。App Store最低価格帯の600円(Tier 1)に揃えることで端数感をなくし、ストア内で見劣りしない価格帯に統一する。敷金数万〜十数万円の損失回避対比では600円も即決領域に変わりなく、ROI訴求が成立する。サブスク・広告なし。

配布チャネル

  • 賃貸系Xアカウント・引越し体験談ツイートへのぶら下がりリプ/引用 — 「入居時に撮っておくべき写真リスト」「敷金トラブル体験談」投稿に対して自然な文脈でアプリURLを添付する。発見コストゼロで高意欲層に直接リーチ
  • SUUMOやHomeS等の物件検索アプリ公式レビュー欄・賃貸系Redditスレッド・Yahoo!不動産質問板への回答投稿 — 「退去時に証拠を残すには」という質問に対して解決策としてアプリを紹介。既に集まっている悩みの場に差し込む

保守設計

月次保守タスクはiOS新バージョンリリース後のビルド確認(PDFKit / PhotosUIのAPIデグレチェック)と、App Storeレビューへの返信のみ。外部API・データ更新・サーバー監視がゼロのためダウン対応は存在しない。実作業は年2回のiOSメジャー対応(各30〜60分)と月次レビュー確認(15分程度)に収まり、月平均1h未満で月2h枠に十分収まる根拠がある。

競合と差別化

  • 住むサポ(App Store) — 不動産管理会社側のサービス前提で、入居者が単独インストールして使う設計ではない。個人ユーザーが証拠PDFを即座に自分で手元に持てる機能がない
  • iPhone標準カメラ+写真アプリ — 撮影日時の改ざん否定の文脈設計がなく、部屋ごとの整理・PDF書き出し・管理会社への送付という証拠保全フローがバラバラになる。「証拠として使える書類」にならない
  • STYLE〜敷金〜(App Store) — 敷金の先払い金融サービスであり、入居時写真の証拠保全・PDF出力とは完全に別軸のプロダクト。証拠を作る機能は持たない

Round 1 審査講評への対応

3審査員とも「標準カメラ+フォルダ管理が競合」と指摘したが、その弱点は証拠文脈の欠如にある。本アプリはExif日時の重畳表示・部屋ごとの整理・PDFKit出力・ShareSheetでの即時送付を一連のフローとして提供し、「退去立会い当日に管理会社へ送れる証拠書類」というアウトプットで差別化する。審査員Bが懸念した「iOS API変更リスク」については外部APIゼロ・PDFKit/PhotosUIはApple標準フレームワーク(廃止リスク最小)で対応し、保守を年2回のビルド確認に封じ込める。審査員M指摘の「競合アプリが見当たらない」状態は2026年6月の検索でも継続して確認されており、住むサポ(管理会社向け)・STYLE〜敷金〜(金融サービス)はいずれも代替にならない。審査員Uが評価した「痛みの非対称性」をROI訴求コピー(「600円で敷金数万円を守る」)としてApp Store説明文と配布SNS投稿に明示することで、価格障壁を実質ゼロにする。

獲得スキル: SwiftUI + SwiftData + PDFKit によるiOSローカルファーストアプリの設計・App Store申請・ASO最適化の実務経験

ほうじカレンダーhoujiR2 敗退基本計算・スケジュール共有・無料PDF:無料 / 縦書き案内状PDF:300円(1法要につき1回のワンタイム決済)

ペルソナ

主ペルソナは50〜65歳の喪主・施主(故人の配偶者または長子)。親や配偶者の他界直後、葬儀社から「四十九日は〇月〇日頃です」と口頭で言われるが、繰り上げの可否・一周忌以降の年忌スケジュール・参列者への案内状の準備を自力でこなさなければならない。PCよりスマホ操作に慣れ、Wordは使えるが凝った書式設定は苦手。副ペルソナは葬儀社・寺院の担当者(50代)。喪家に配るQRシートや口頭で「こちらで計算できます」と案内できるツールを探している。

解決する不便のシーン

命日翌日、喪主は四十九日・百か日・一周忌・三回忌の日程を確定してお寺と日程調整し、参列者へ案内状を郵送しなければならない。keisan.site は計算結果を数字で返すだけで「仏滅・友引を避けて繰り上げた最寄り日」まで提示しない。案内状のWordテンプレートは別サイトから拾うが縦書き書式の調整で30分以上かかる。印刷屋に頼むと数千円かかる。計算→繰り上げ判断→案内状作成という3ステップが別々のツールに散らばっており、悲しみと時間的プレッシャーの中で一気に片付けられない。

MVP 機能

  • [must] 命日入力と宗派選択 — 命日(新暦)と宗派(浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・臨済宗・真言宗・天台宗・日蓮宗・その他)を入力。宗派ごとの年忌体系(五七日・四十九日・百か日・一周忌〜三十三回忌)を自動切替
  • [must] 年忌スケジュール一覧表示 — 四十九日〜三十三回忌までの本来日と「友引・仏滅を避けた繰り上げ候補日(前後3日)」を一覧表示。曜日・六曜を併記し喪主が選択できる
  • [must] 繰り上げ候補ロジック — 友引・仏滅を自動スキップし、直前の土日(または平日)を優先順に最大3候補提示。地域慣習の手動上書きスイッチ(友引OK/仏滅OK)を用意
  • [must] 縦書き案内状PDF生成(300円) — 法要名・日時・場所・施主名を入力するフォームから縦書きA5/A4案内状PDFを生成。忌み言葉チェッカーを内蔵。Stripe決済後にワンタイムダウンロードURL発行
  • [must] スケジュールの共有URL — 計算結果を短縮URLで保存・共有。お寺や家族との日程確認メール添付用。サーバー保存なし・URLパラメータにエンコード
  • [should] 印刷用年忌スケジュール表(無料PDF) — 全年忌の繰り上げ候補一覧を1枚のA4縦PDFで出力。冷蔵庫や仏壇横に貼れる実用フォーマット。メールアドレス不要・無料。配布拡散の起点にする
  • [should] 葬儀社・寺院向けQRコードページ — 「このQRを喪家にお渡しください」という1枚PDFをツール内から生成。葬儀社がA4印刷して折り込めるサイズ。ロゴ・URLのみ、個人情報なし

非スコープ(作らないもの)

  • ユーザーアカウント・ログイン機能 — 故人データの永続保存はサーバー負荷・個人情報リスクを生む。URLパラメータ共有で代替できるため不要
  • 香典・ご祝儀管理 — otsukiai 系の別カテゴリ。ターゲットペルソナと使用タイミングが異なり、機能追加すると「何をするツールか」が曖昧になる
  • LLM・生成AI機能(案内状文面の自動生成等) — 前提制約に従い組み込まない。文面はテンプレート選択+穴埋め方式で代替
  • モバイルアプリ(iOS/Android) — ネイティブ開発は保守コストが月2h制約を超える。Webアプリのスマホ最適化で代替
  • 多言語対応 — ターゲットは日本語話者のみ。リソース分散を避ける

技術

媒体: Webアプリ(モバイルファースト、PWA対応)。技術スタック: Next.js(App Router)+ Tailwind CSS、PDF生成は @react-pdf/renderer(サーバーサイドレンダリング)、六曜・繰り上げロジックはピュアTypeScriptで完結(外部API依存ゼロ)、決済はStripe Checkout(ワンタイムリンク)、ホスティングはVercel無料枠。データベース不使用・サーバーレス構成で月次保守コストを最小化。

課金設計

フリーミアム買い切り / 基本計算・スケジュール共有・無料PDF:無料 / 縦書き案内状PDF:300円(1法要につき1回のワンタイム決済)
審査員Uが指摘した「悲しみの渦中に課金UI」という体験摩擦を最小化するため、課金タイミングを『日程計算完了後・案内状印刷の直前』に限定する。300円は印刷屋(最低2,000〜3,000円)との比較対象で支払い根拠が明確。無料PDFのスケジュール表を先に価値提供することで、有料PDFへの心理的ハードルを下げる。審査員Mが評価した「印刷屋より安い比較対象」を維持しつつ、審査員Uの懸念に正面から対処する設計。

配布チャネル

  • 葬儀社・寺院へのオフライン直接営業:QRコード入り紹介1枚PDFをツール内から生成できる機能を活用し、葬儀社10〜20社に「ご遺族にお渡しいただける無料ツールです」とメール+PDF送付。喪家が葬儀後の手続きリストを受け取るタイミングでQRが目に入る動線を作る(審査員Bが評価した経路)
  • Googleマップ登録葬儀社へのDM:「四十九日 計算 無料」でローカル検索する喪主ペルソナより一段手前、葬儀社担当者へのB2B2C経路。月に担当者10人に連絡するだけでリーチできる
  • note記事との連動(TDIL事業Aの導線):「喪主になって初めて知った年忌スケジュールの作り方」という実体験記事にツールURLを埋め込む。TDILの既存note読者層(AI×実務に関心のある30〜50代)が身内の葬儀時に想起する

保守設計

月次保守タスクは「Vercelデプロイログ確認(5分)」「Stripe決済ログ確認(5分)」「六曜データの年次先読み追加(翌々年分を毎年1月に追加、30分)」の3点のみ。外部API依存ゼロ・データベースなし・認証なしの構成のため、ライブラリのセキュリティアップデートも月1回npm audit + 自動PRで完結し、月2h以内に確実に収まる。宗派ルール(繰り上げ曜日・地域慣習)の変動は制度レベルでほぼ起こらず、コードロジックは初期実装後に触れない前提が成立する。

競合と差別化

  • keisan.site(カシオ)法事の年の計算 — 計算結果は本来日の数字リストのみ。繰り上げ候補・六曜・案内状生成の機能なし。UIが汎用計算機そのものでモバイル利用に最適化されていない
  • お返しナビ(okaeshinavi.jp)案内状PDF作成 — 案内状テンプレートのPDF出力は提供しているが、法要日程の自動計算・繰り上げ候補提示とは別サイトのため「計算→案内状」の1動線が存在しない。縦書きの品質も印刷用途として限定的
  • 法事案内状.com(houjiannaijou.com) — 印刷代行サービス(1通数百円〜)であり即時PDFダウンロードではない。配送日数が発生するため葬儀直後の急ぎ用途に対応できない。日程計算機能は持たない

Round 1 審査講評への対応

審査員Uが指摘した「自分で計算する場面が実は少ない」という懸念に対し、計算の主ユースケースを「四十九日の確認」ではなく「一周忌以降の年忌スケジュール確定と参列者への案内状作成」に明確化する。葬儀社が口頭で案内する四十九日と異なり、一周忌・三回忌・七回忌の日取り決定は喪主が自力で行う場面であり、複数回発生する需要を捉えられる。同じく指摘された「悲しみの渦中に課金UI」という体験摩擦は、課金タイミングを『日程計算完了・案内状フォーム記入後の最終ステップ』に限定することで対処し、計算と共有URLは完全無料で提供することで入口のハードルをゼロにする。審査員Mが評価した「印刷屋より安い比較文脈での300円」は維持し、無料のスケジュール表PDFを先行提供することで価値の先渡しを行ってから有料案内状へ誘導する動線を設計する。審査員Bが評価した葬儀社・寺院QRコード経路は、ツール内からQR入り紹介シートを生成できる機能としてMVPに組み込み、検索依存を構造的に排除する。

獲得スキル: Next.js App Router + @react-pdf/renderer によるサーバーサイドPDF生成、Stripe Checkout ワンタイム決済フロー、六曜アルゴリズムのTypeScript実装

証憑ポケットshohyoR2 敗退月400円(税込)/ 年払い3,600円(25%引き相当)。7日間無料トライアル付き

ペルソナ

主ペルソナ: フリーランス・個人事業主で税理士に帳簿を丸投げしているが、「領収書の写真を月ごとに束ねて渡す」作業だけが毎年の地獄になっている層。確定申告シーズン直前に「あの領収書どこだっけ」と4〜5時間消える体験を持つ。30〜45歳・iPhoneユーザー・会計ソフトを入れるほどではないが税務をおろそかにはできないと感じている。副ペルソナ: 個人事業主を複数クライアントに持つ税理士・記帳代行スタッフ。クライアントが送ってくるバラバラの写真をリネームして月別フォルダに整理する作業が月末に重なり、「最初から整理して送ってほしい」と感じている。

解決する不便のシーン

確定申告1〜2週間前、財布・引き出し・スマホのカメラロールに散らばった領収書を発掘し、月ごとに仕分けして税理士に渡せる形にまとめる作業に半日が消える。税理士に「ファイル名・月別フォルダ・金額CSVでください」と言われても何をどう準備すればいいか分からず、結局LINEで写真を大量送信して「あとはお任せします」になる。この非効率が税理士費用に転嫁されていると薄々わかっていても、会計ソフトを月1,000円以上払って契約するほどの取引量でもないと感じている。

MVP 機能

  • [must] カメラ撮影・カメラロールインポート — iPhoneカメラで撮影、またはカメラロールから複数枚選択してアップロード。OS標準のVision Frameworkで撮影日・金額・店名を読み取り入力欄に自動補完(確認・修正は手動)
  • [must] 月別自動分類タイムライン — 撮影日または手入力日付を軸に月別にグルーピング表示。月タブをタップして切り替え。画像一覧・件数・合計金額をひと目で確認
  • [must] メタデータ手入力フォーム — 日付・金額・店名・用途(フリーテキスト)の4フィールドのみ。OCR補完値を上書き可能。シンプルを維持するため勘定科目分類は持たない
  • [must] ZIP+CSV書き出し — 指定年月またはYear全体を選択してエクスポート。ZIPは月別フォルダ構造+ファイル名=YYYYMMDD_金額_店名.jpg。CSVはヘッダ付き(日付/金額/店名/用途)。iOS共有シートからAirDrop・メール・Filesアプリに送信
  • [must] Firebase Storageへのクラウド同期 — 撮影後すぐに自動アップロード。端末紛失・機種変更時のデータ保護。ユーザーあたりストレージは年間写真数の現実的な上限から500MBで設計
  • [should] 月次サマリ通知 — 毎月1日にプッシュ通知「先月の証憑: X件・合計Y円。書き出し準備ができました」。忘れ防止と能動的利用促進
  • [should] 税理士共有リンク(読み取り専用) — 特定月または全期間のZIPをFirebase Storageの署名付きURLで生成してコピー。税理士がブラウザからダウンロードできる。物理送付・メール添付の代替

非スコープ(作らないもの)

  • 勘定科目の自動分類・仕訳出力 — freee/マネーフォワードクラウドと真正面から競合し保守コストが高い。本プロダクトは「整理して渡す」に特化し「仕訳する」は税理士の仕事として割り切る
  • LLM・生成AI機能 — 前提制約で禁止。OCRはOS標準Vision Frameworkの入力補助のみ
  • Androidアプリ — iPhoneシングルプラットフォームで保守コストを半分以下に抑える。Android需要は検証後のPhase 2判断
  • 銀行・クレカの自動取込連携 — API取得・認証管理・金融機関ごとの差異対応で保守負荷が月2h制約を超える。写真ベースの手入力で完結する設計を維持
  • 領収書のOCR自動確定(ノーチェック保存) — OCR精度の限界から誤入力リスクが高い。必ず目視確認ステップを挟む

技術

媒体: iOS (Swift / SwiftUI) ネイティブアプリ + Firebase (Authentication / Firestore / Storage / Functions)。技術スタック: SwiftUI + Vision Framework (OS標準OCR)、Firebase SDK for iOS、Cloud Functions (TypeScript) でZIP生成・CSV書き出し・署名付きURL発行、Firebase App Distribution でベータ配布、App Store Connect で本番配布。

課金設計

月額サブスクリプション(App Store In-App Purchase) / 月400円(税込)/ 年払い3,600円(25%引き相当)。7日間無料トライアル付き
審査員講評を踏まえ変更なし。freeeスターター月980円・マネーフォワードクラウド確定申告パーソナルミニ月900円(いずれも2026年5月時点)と比べ半額以下で、会計ソフト全体を契約せず『写真整理と書き出しだけ』したい層に対して支払い抵抗が低い。年払いオプションで税理士に渡す直前(確定申告期)の解約離脱を防ぐ設計。ユーザー1人あたりのFirebaseコストは月100〜200円見込みで40〜50円のマージンは確保できる(年払いユーザーは黒字が安定)。

配布チャネル

  • 税理士・記帳代行事務所へのダイレクトリーチ — 税理士向けSNS(Facebook税理士グループ・税務通信コミュニティ)に「クライアントへの証憑準備依頼がこのアプリ1本で完結します」という実用文脈で紹介投稿。税理士が口頭でクライアントに紹介する形が最短導線。ターゲット: 個人事業主クライアントを10人以上持つ税理士・記帳代行スタッフ
  • jinc.のnote記事で実開発ログを公開 — 「確定申告の領収書地獄をアプリで解決した話」シリーズ記事。TDIL事業Aの発信ストックとして機能し、読者が個人事業主・フリーランス層と重なる。note読者からApp Storeへの自然流入を生み出す。記事に税理士共有リンク機能のスクリーンショットを必ず入れ、税理士側の利便性も訴求する

保守設計

月次保守タスク: Firebase Storageの使用量確認・コストアラート設定確認(15分)、App Store Connect のクラッシュレポート確認(15分)、iOSベータ版リリース時のVision Frameworkの動作確認(30分)。外部依存は Firebase SDK・App Store In-App Purchase・iOS Vision Frameworkの3点のみで、いずれもApple/Googleの主要インフラであり突然廃止リスクは低い。ZIP/CSV仕様は自前実装のため外部API変更の影響なし。月2h以内に収まる根拠: 仕訳自動化・ルール辞書・外部API連携を持たない設計にしたため、receiptpostで想定された「OCR精度問題+ルール辞書保守+LINE API変更対応」の三重負荷が構造的に発生しない。

競合と差別化

  • freee会計(個人スターター) — 月980円で白色申告のみ対応。仕訳・帳簿・確定申告書生成まで含む全部入りのため、「写真整理と書き出しだけ」のユーザーには機能過剰かつ割高。会計の知識が必要で心理的ハードルも高い
  • マネーフォワードクラウド確定申告(パーソナルミニ) — 月900円(年払い)から。銀行・クレカ連携が中心設計で、税理士任せの個人事業主が領収書写真を月別に整理して渡すというワークフローに特化していない。機能の複雑さと価格帯が写真管理だけに使うには重い
  • 弥生会計オンライン — 初年度無料・2年目以降月1,000円以上。仕訳・青色申告・消費税申告まで対応する会計パッケージで、領収書写真の整理・書き出し単体ユースケースに対してはオーバースペック。スマホ操作より帳簿入力が中心のUX

Round 1 審査講評への対応

審査員Mが指摘した「競合の壁は厚く優位性は限定的」という懸念に対し、本要件書では差別化軸を明確に絞る。freee・マネーフォワードクラウド・弥生の最安プランは月900〜980円で、仕訳・帳簿・申告書生成まで含む全部入りであり、税理士に丸投げする個人事業主には機能過剰かつ価格帯が2倍以上重い。証憑ポケットは「仕訳しない・勘定科目分類しない・税理士に渡せる形に整理するだけ」という意図的な機能絞り込みで月400円の正当性を作る。審査員Bが指摘したreceiptpostの三重保守負荷(OCR精度問題・ルール辞書・LINE API変更)は、勘定科目分類とLINEチャネルを非スコープにすることで構造的に排除し、月2h保守制約を担保する。審査員Uが評価した「税理士コミュニティ経由の配布」は要件に反映し、さらに税理士側が直接ダウンロードできる署名付きURL共有機能をMVPのshouldとして加えることで、税理士自身がアプリを「クライアントへ紹介したい」と思うプッシュ動機を設計に組み込んだ。

獲得スキル: Firebase Storage + Cloud Functions (ZIP生成・署名付きURL) + SwiftUI + Vision Framework (OCR) + App Store サブスクリプション課金の実装経験

キメごとkimegotoR2 敗退1,980円(税込)

ペルソナ

主ペルソナ: 週3〜5回の社内定例・顧客商談をこなす30代のビジネスパーソン。MacBook持参で打ち合わせに臨み、会議後に「あれ、あの件どうなったっけ」と議事録を掘り返す手間に慢性的に消耗している。Notionやmiroなどのドキュメントツールはあるが「後で書く」前提の設計で、会議中のリアルタイムマークには重すぎると感じている。副ペルソナ: フリーランスのコンサルタントやプロダクトマネージャー。複数クライアントをまたぐため決定事項の散逸リスクが高く、AIサブスクへの警戒感(録音要件・月額コスト)から「軽量な手段」を探しているが、既存ツールで刺さるものがなかった層。

解決する不便のシーン

打ち合わせ中、議題が流れるなかで「それ決定でいきましょう」「Aさん、来週までに確認お願いします」という瞬間が来る。手書きメモでは後から決定なのかメモなのか区別がつかず、NotionやmiroはURL開くだけで話の流れが止まる。結果として宿題が抜け落ち、翌日に「あれどうなりましたっけ」というSlack往復が発生する。この後処理コストが週単位で積み上がっている。

MVP 機能

  • [must] メニューバー常駐 + グローバルホットキーでワンタップマーク — ⌘+Shift+K(変更可)で即座に現在時刻のタイムスタンプを打つ。打ち合わせ中に話の流れを止めない。決定マーク(⌘+Shift+K)と宿題マーク(⌘+Shift+T)の2種のみ
  • [must] マーク時のインラインラベル入力(3〜10秒以内) — マーク直後にミニフローティングウィンドウが出現し、5〜10語のラベルを打って即閉じる。空欄でも閉じられる。ウィンドウは既存アプリを遮蔽しない
  • [must] セッション管理(開始・終了ボタン) — メニューバーアイコンから「打ち合わせ開始」→「終了」で1セッション単位にマークをグループ化。終了時に決定リスト+宿題リストをまとめた Markdown を自動生成
  • [must] エクスポート(Markdown / プレーンテキスト) — 終了後ワンクリックでクリップボードへコピーまたは .md ファイル保存。Slack貼り付け・Notion貼り付けをゼロ手間にする
  • [must] ローカル保存(SQLite)+ セッション履歴閲覧 — 過去セッションをアプリ内で一覧。検索・編集は最小限(タイトル変更・削除のみ)。クラウド同期なし
  • [should] メニューバーアイコンのバッジ表示 — セッション中はアイコンが赤丸に変わり「進行中」を一目で確認できる。マーク総数もバッジに表示
  • [should] macOS通知センター連携(セッション終了サマリ) — 終了時にネイティブ通知でマーク件数サマリを表示。通知をクリックするとエクスポート画面を開く

非スコープ(作らないもの)

  • AI要約・文字起こし機能 — LLM非使用の設計原則。録音・音声処理はOS標準手段(入力手段のみ)に任せ、コアは「打った文字とタイムスタンプ」のみ管理
  • クラウド同期・チーム共有 — マルチデバイス・チーム機能はインフラ費・GDPR対応・保守コストを爆発させる。Phase 1では意図的にスコープ外
  • カレンダー連携・会議自動検出 — 実装コストに対しUX向上が限定的。セッション開始は手動で十分
  • iOSアプリ — macOS専用でMenuBarAPIへの依存を限定。iOS版はmacOS実績確立後の選択肢
  • リアルタイム共同編集 — Notion・miroとの差別化軸が「軽量・個人完結」にあるため、複数人同時編集はスコープ外

技術

媒体: macOS メニューバーアプリ(SwiftUI + AppKit MenuBarExtra API、macOS 13 Ventura 以降)。技術スタック: Swift / SwiftUI、SQLite(GRDB.swift)、ローカルファイル保存のみ。外部依存ゼロ(LLM API・クラウドDB・アナリティクスSDKなし)。配布: Gumroad(買い切り)+ 将来的にMac App Store(Notarization対応)。

課金設計

買い切り(ライセンスキー方式) / 1,980円(税込)
Round 1 提案の1,800円から小幅引き上げ。Granola Business $14/月・Otter/Fireflies $10〜$17/月というAI系サブスクと比較して「1ヶ月分以下で永続」の訴求が成立する価格帯。1,980円は日本市場での心理的な整数感(2,000円以下)を保ちつつ、アプリ内の説得コストを下げる。クラウドインフラ・APIコストゼロのため、買い切りで採算が取れる構造。

配布チャネル

  • Slack/Discordの生産性系コミュニティ(たとえばProduct Hunt JP・Notion Japan・PKMコミュニティ)への直接投稿 — 「打ち合わせ中に話を止めずにキメを拾うMacアプリを作った」という制作ログをnoteに書き、そのリンクをコミュニティに張る。ターゲットは週複数回の商談をこなすビジネスパーソンが集まるSlackワークスペース
  • 生産性系ニュースレター・Substackへのピッチ(例: Wonder Tools・Mac Power Users系)— 「LLM不使用・録音不要・買い切り」という切り口は差別化軸として記事の角度が立ちやすく、紹介してもらうと検索に依存しない初期ユーザーを獲得できる。Product Huntへのローンチも同日設定し口コミ波及を束ねる

保守設計

macOS APIへの依存はMenuBarExtraとSQLiteのみで、年1回のmacOS メジャーアップデート後に動作確認(実機テスト30分)と必要に応じてNotarization再提出(30〜60分)を行う想定。外部API・クラウドDB・LLMサービスへの依存がゼロのため、サービス仕様変更によるランタイム障害が発生しない構造。月次保守の実工数は「macOS新バージョンのベータ確認15分 + ユーザーサポートメール対応30分以内」で月2h以内に確実に収まる根拠がある。

競合と差別化

  • Granola(AI議事録、$14/月〜) — LLM必須・録音要件・月額サブスクの3点が重く、「AIを導入するほどでもない」中間層と非録音環境(対面打ち合わせ)には届かない
  • Otter / Fireflies / Jamie(AI文字起こしSaaS、月額$10〜$20) — 音声録音が前提のためオフライン・対面・機密性の高い打ち合わせで使えない。プライバシー懸念とサブスクコストの両方がブロッカーになる層が存在する
  • Notion / miro(ドキュメント・ホワイトボード) — 「後で書く」前提の設計であり、会議中にアプリを開く操作コスト自体が話の流れを止める。決定を即時タグ付けする用途に最適化されていない

Round 1 審査講評への対応

3名の審査員が共通して評価した「非AI・非録音・買い切り軽量設計」はMVPの設計原則として明文化し、AI機能・クラウド同期をスコープ外に固定することで差別化軸を構造的に守る。審査員Bが指摘したmacOS APIの年次変動リスクは、MenuBarExtraとSQLiteのみに依存を絞り外部API依存ゼロにすることで影響範囲を最小化し、年1回のベータ確認で吸収できると判断した。配布チャネルの具体性への期待には、生産性系Slack/Discordコミュニティへの制作ログ投稿とニュースレターピッチという「どこの誰に何を見せるか」まで落とした配布計画で応える。価格は審査員の講評にあったAI系サブスク(月額$10〜$20)との比較優位を最大化するため1,980円(買い切り)に設定し、「Granola1ヶ月分以下で永続」という訴求フレームを価格根拠に組み込んだ。

獲得スキル: SwiftUI + MenuBarExtra によるmacOSネイティブアプリ開発、Notarization・Gumroad連携を含む個人デベロッパー向けmacOS配布フロー全体の習得

下書き熟成庫shitagakiFINALIST¥700

ペルソナ

主ペルソナはnoteやX(旧Twitter)でアウトプットを習慣にしている20〜40代の社会人。スマホで思いついたことを書き始めるが、完成させる前に別の作業に移ってそのまま放置し、下書きが10〜50本単位で溜まっている。「いつか書く」と思いながら結局見返さず、タイムリーだったはずのネタが古くなって投稿できなくなる体験を繰り返している。サブペルソナはSNS投稿よりも個人ブログや日記的なメモを書く層で、自分の思考の変化を後で読み返したいが専用のリマインド設計を持つアプリを知らない。

解決する不便のシーン

iPhoneのメモやDraftsに書きかけの文章が溜まり続けるが、自分からアプリを開いて一覧を漁らないと再会できない。書いた時の熱量が冷めたまま埋もれ、「いつか投稿しよう」が永遠に来ない。通知が来ても「何の通知か」が分からず無視してしまう——という問題は、アプリ側が「N日後に再提示する」という意図を設計に組み込むことで初めて解消される。既存のメモ・ノートアプリはリマインダー機能を持たないか、汎用リマインダーに委ねるだけで「熟成して食べごろになった下書き」という体験設計が存在しない。

MVP 機能

  • [must] 下書き入力 — テキストエリアへの直接入力のみ。OS標準の音声入力・OCRは入力手段として利用可。外部アプリ連携なし
  • [must] 熟成タイマー設定 — 下書き保存時にユーザーが熟成期間を選択(3日・7日・14日・30日・カスタム)。ローカルのUserNotificationsで通知をスケジュール
  • [must] 食べごろ通知 — 設定期間経過後にiOS通知を発火。通知タップで該当下書きを即座に開く。通知本文に書き出し冒頭40文字を表示して内容を想起させる
  • [must] 熟成庫一覧 — 全下書きを熟成残日数でソート表示。食べごろ(期限到達)は上部に赤バッジで固定表示し、未熟・熟成中・食べごろの3ステータスを色分け
  • [must] 下書き編集・完成マーク — 通知から開いた下書きをその場で編集可能。「完成・投稿済み」にマークすると熟成庫から非表示になりアーカイブへ移動
  • [should] 熟成期間の再設定 — 食べごろ通知を受け取っても「まだ早い」と感じたときに期間を延長してタイマーを仕掛け直せる(最大3回まで延長)
  • [should] アーカイブ閲覧 — 完成マーク済み下書きの一覧。削除は手動。書き溜めた軌跡として参照用に残す

非スコープ(作らないもの)

  • LLM・生成AI機能(審査要件・保守コスト増・App Store審査リスクの三重理由で除外)
  • 外部サービス連携(Notion / Bear / iCloudメモのインポート):API仕様変更が月2h保守制約を即座に超えるため除外
  • iCloud / サーバー同期:ローカル完結こそが保守ゼロの根拠。同期機能は複雑性を大幅に増やすため除外
  • サブスクリプション課金:チャーン管理・解約対応が継続的な運用負荷になるため700円買い切り一本に絞る
  • 共有・コラボレーション機能:個人の思考熟成ユースケースに不要。実装コストを下書きコア体験に集中させる

技術

媒体: iPhone(iOS 17以上)ネイティブアプリ / App Store配布。技術スタック: Swift + SwiftUI、データ永続化はSwiftData(CoreData後継・外部依存ゼロ)、通知はUserNotifications framework(ローカル通知のみ・プッシュサーバー不要)。外部APIゼロ・バックエンドゼロの完全ローカル完結設計で、保守タスクはSwiftおよびSwiftUIのOSバージョン追従のみ。

課金設計

買い切り(one-time purchase) / ¥700
審査員3名全員が700円買い切りを肯定的に評価済み。ライタークラスタへの説明が「コーヒー1杯分で下書きを完成させる仕組み」と1文で済む価格帯。サブスクは「罪悪感解消」用途でチャーン率が高くなる構造的リスクを審査員Bが明示しており、買い切り維持が正解。App Store小規模アプリの慣例的価格(¥500〜¥980)内に収まり支払い決断の心理的摩擦が最小。

配布チャネル

  • note発信経由:「書いて放置する問題をアプリで解決した話」という開発記録記事をnoteに公開し、記事末尾にApp Storeリンクを設置。note読者=アウトプット習慣層と対象ユーザーが完全一致するため検索流入なしで刺さる直接動線
  • X(@jinc_tdil)経由:「下書きが熟成庫に眠っている」実態をスクリーンショット付きでポスト。「下書きあるある」への共感リプライ→App Storeへの導線。note記事とのクロス告知でリーチを掛け算

保守設計

月次タスクはXcodeのiOS SDK/SwiftUIバージョン追従確認(毎年9月のiOSメジャーリリース前後に集中)と、App Storeレビューの確認・返信のみ。外部API・プッシュサーバー・メール配信インフラがゼロのため「外部サービスの仕様変更」「認証切れ」「配信失敗」の類の保守タスクが構造的に発生しない。月2h以内の根拠は、通知処理がすべてUserNotifications(OS管理)であり自前インフラ運用コストがゼロ点になること。

競合と差別化

  • Bear(Shiny Frog) — Markdownの書き心地は優れるがリマインダー機能がなく、コミュニティに2年以上「Built-in Reminders」要望が残ったままで未実装。下書きを意図的に寝かせて再提示する設計思想がない
  • Drafts(Agile Tortoise) — テキスト起点のキャプチャは強力だが「時間差で再会する」熟成体験がなく、ワークスペースのDate Filterは手動操作が前提で受動的な再提示設計でない。Pro課金(月額)が必要な点もターゲット層に摩擦
  • Apple メモ(標準アプリ) — 無料・iCloud同期で使いやすいが、下書きに熟成期間を設定してプッシュで「食べごろ」を知らせる機能が完全に存在せず、意図的に寝かせるという設計概念がない

Round 1 審査講評への対応

審査員3名の懸念はすべて「weekly(週めくりリーダー)側の弱点」への言及であり、shitagakiは懸念の核心(外部API依存・メール配信インフラ・サブスクチャーン)をローカル完結設計と買い切りモデルで構造的に排除している。審査員BがPocket/Instapaperなど外部連携必須と指摘した保守コスト問題は、本要件書でインポート機能を非スコープとすることで月2h制約を守る根拠を明示した。審査員MとUが「iOS標準メモ・Notion・Bearで代替しにくい」と評価した「意図的に寝かせて再提示する設計思想」を、熟成タイマー+食べごろ通知という2つのMust機能に具体化した。審査員Bが懸念したApp Store内キーワード流入については「検索流入に依存しない配布」制約のもとnote記事とX告知の直接動線に集中するよう配布チャネルを設計し直している。

獲得スキル: SwiftData + UserNotifications のローカル完結設計、App Store審査・価格設定・リリースフロー一気通貫の個人アプリ開発経験

せきがえルーレットsekigaeFINALIST無料(クラス1・生徒20名・係3種)/ 500円 買い切り(複数クラス・生徒40名・係10種・PNG書き出し)

ペルソナ

主ペルソナ1: 公立小学校の担任(20〜40代)。クラス30〜35名を学期に2〜3回席替えし、かつ月次または学期ごとに掃除・給食・配布等の係当番も更新する。席替えと係分担を別々のツールで管理しており、毎回「前方固定の子を除いてランダム配置→係の組み合わせを手で調整」という二段手間が発生している。主ペルソナ2: 習い事教室の講師(ピアノ・そろばん・学習塾、10〜20名規模)。月次でグループ替えまたは座席更新をしており、簡易な条件(保護者要望で特定の子を前に・仲良し組を離す)を毎回手で調整している。スマートフォン操作は日常的だがPCに不慣れな層も含む。

解決する不便のシーン

学期末または月末、担任は黒板前で30枚の名前カードを並べ替えながら「視力配慮の子は前2列固定、特定ペア3組は隣接禁止」を頭の中で制約チェックしつつ手動で配置する。配置が決まっても係当番の割り当ては別の紙またはExcelで再作業となり、合計30〜60分を要する。既存の無料Webアプリは席替え単体は解決できるが係当番との連動がなく、「席替えした後に係も変えないといけない」という二段手間は解消されない。

MVP 機能

  • [must] 条件付き席替えエンジン — 前方固定(視力・身長等)・特定ペア隔離・男女比指定の3条件を保存してワンタップ再生成。条件を満たせない場合は該当制約を明示してアラートする。
  • [must] ルーレット演出モード — 生徒名がスロットマシン風に流れて着席位置が確定するアニメーション。先生がプロジェクターや大型TVに映してクラス全員と一緒に楽しめる演出。既存の静的配置アプリとの最大の差分。
  • [must] 係当番ルーレット — 席替えと同一画面内で係(掃除・給食・配布等)をカスタム登録し、席替え後にそのままワンタップで係も再抽選できる。席と係の組み合わせを1セッションで完結させる。
  • [must] クラス設定の保存 — 生徒名リスト・座席レイアウト(行×列)・固定条件・係リストをローカルストレージに保存。次回アクセス時に即再利用できる。外部サーバー不要、ブラウザのみで動作。
  • [must] 結果の印刷・PNG書き出し — 席順マップと係当番一覧をA4レイアウトで印刷、またはPNGで保存。黒板横に貼り出す・学級通信に貼り込む用途に対応。
  • [must] 買い切りアンロック(500円) — 無料版はクラス1つ・生徒20名まで・係3種まで。500円買い切りで複数クラス保存・生徒40名・係10種・PNG書き出しをアンロック。Stripe決済、支払い後にブラウザローカルにライセンストークンを保存。サーバーレス。
  • [should] モバイル対応レイアウト — スマートフォンから操作可能なレスポンシブUI。教室内で手元のスマホから素早く設定・再生成できる。プロジェクター投影はPC・タブレット想定だがSP入力にも対応。

非スコープ(作らないもの)

  • アカウント登録・ログイン機能: サーバー保守コストと個人情報リスクを排除するためローカルストレージのみで完結させる。クラウド同期はフェーズ2以降の有償オプション候補
  • AI・LLM による自動条件推奨: 前提制約により禁止。条件は先生が明示入力する設計で十分
  • 出席簿・成績管理・連絡帳等の周辺機能: スコープを席替え+係当番の一点突破に絞る。追加機能要望はフィードバック収集後に判断
  • Android / iOS ネイティブアプリ: PWAのWebアプリで代替可能。App Store審査・ストア手数料・更新コストを排除して月2h保守制約に収める
  • テンプレート配信・クラウド席替えデータ共有: 外部サーバー依存を生み、保守コストが跳ね上がる。個人副業の上限を超えるため非対応

技術

媒体: PWA対応Webアプリ(ブラウザ完結)。技術スタック: Next.js(静的エクスポート)+ TypeScript、TailwindCSS、Framer Motion(ルーレットアニメーション)、localStorage(データ永続化)、Stripe Checkout(買い切り決済)、Vercel(ホスティング、無料枠)。外部API依存ゼロ(席替えロジック・係抽選はすべてクライアントサイド)。

課金設計

freemium + 買い切り / 無料(クラス1・生徒20名・係3種)/ 500円 買い切り(複数クラス・生徒40名・係10種・PNG書き出し)
Round1審査員U・Bが500円買い切りへの納得感を支持(「4月に一括で払えば1年使える」)。審査員Mの懸念「先生がわざわざ500円を選ぶ理由がない」への回答として、既存の席替え専業アプリにない『係当番ルーレットとの一体化』と『ルーレット演出モード』を差分として確立し、無料版を日常使いで触れさせてから買い切り誘導する設計にする。月サブスクは頻度3〜4回/年の習い事層には合理化しにくいため買い切り一本に絞る。

配布チャネル

  • 小学校教員向けX(旧Twitter)アカウント群への直接投稿・引用RT依頼: #教師のバトン #小学校の先生 タグで実際の席替え画面動画(ルーレット演出)を投稿し、視覚的インパクトで自然拡散を狙う。フォロワー1000人超の現職教員アカウント5〜10名に使用感報告をDM依頼
  • note「小学校教員の業務効率化」カテゴリへの無料記事掲載: 「席替えの条件設定を5分で終わらせる方法」という実務解説記事の末尾にツールURLを掲載。note経由でサク(研究者)が記事化を支援し、A発信ストックと兼用する
  • 習い事講師向けInstagram・Pinterestへの使用例画像投稿: 月次グループ替えの具体的な設定画面スクショ+「保護者要望の前方固定も30秒で設定」のコピーで投稿。ピアノ・英会話教室の先生コミュニティへのリーチを狙う

保守設計

席替えロジック・係抽選はすべてクライアントサイドで完結し外部APIに依存しないため、ライブラリアップデートとStripe SDK更新(年1〜2回)が主な保守作業となる。Vercel無料枠の範囲内で動作するため月次のインフラ確認は不要。問い合わせはUIの設定ガイドとFAQページで吸収し、月2h制約に収まる根拠はサーバーレス構成(DB・認証・バックエンドロジックなし)による運用負荷ゼロが前提。

競合と差別化

  • 席替えメーカー(sekigae.jp) — 2026年6月時点で前方固定・ペア隔離・ドラッグ入れ替えまで対応しており席替え機能は充実しているが、係当番との連動機能がなく席替えとは別作業が必要。またルーレット演出(クラス全員で見て楽しむ体験)がなく、静的な配置結果表示に留まる
  • Let's席替え(iOS/Android アプリ) — ネイティブアプリのため導入ハードルが高く(ダウンロード必要)、プロジェクター投影やクラス全員に見せるユースケースに不向き。係当番機能は非対応。ブラウザ即起動の即時性がない
  • sekigae-machine.jp(セキガエマシン) — 結果の保存・復元に対応した高機能系だが係当番との連動なし。演出性(ルーレットアニメーション)も持たない。機能追加競争に参加しているが『その場でみんなで楽しむ演出』という体験軸での差別化が薄い

Round 1 審査講評への対応

審査員Mの最大懸念「sekigae.jpがほぼ同一機能を無料提供しており500円を選ぶ理由がない」に対し、本要件書では2点の明確な差分を設ける。第一に「係当番ルーレットとの一体化」——席替えと係分担を同一セッションで完結させる機能は既存全競合が未対応であり、担任の二段手間を一度に解消する。第二に「ルーレット演出モード」——先生が教室のスクリーンに映してクラス全員と一緒に楽しむ体験価値は静的配置ツールでは代替できず、この演出がSNS拡散(動画投稿)の核になる。審査員BとUの支持した「頻度の高さと条件制御の弱さ」という評価軸は維持しつつ、過密市場での差分軸を「席替え機能の高度化」ではなく「係当番連動+演出性」という既存競合が手を付けていない領域に置くことで500円への納得感を作る。

獲得スキル: Next.js静的エクスポート+Stripe Checkoutのサーバーレス課金実装、およびクライアントサイドのみで動く制約付きランダム配置アルゴリズム設計

シフトの黒板shiftbanR2 敗退月額980円(税込)/ 1店舗・スタッフ人数上限なし

ペルソナ

主ペルソナ: カフェ・居酒屋・美容室等を1〜2店舗運営する個人店長(アルバイト5〜12名規模)。シフト希望をLINEグループで集め、手書きホワイトボードまたはExcelに転記して確定版を再びLINEで送る作業を週1〜2回こなしている。ITツール導入に抵抗はないが、スタッフ全員にアプリをインストールさせることへの心理的ハードルが高い。サブペルソナ: 美容室のオーナー兼施術者。予約と並行してシフト管理もこなす必要があり、30分以上の転記作業が特に負担。

解決する不便のシーン

毎週または隔週の締め日に、LINEグループの希望コメントを読みながらExcelに転記し、不足コマを目視で探して個別に「誰か入れる人いる?」と声をかける作業に30分以上かかる。確定シフトを画像化して再送する手間も含めると、締め作業1回で1時間近く消費することもある。不足コマへの気づきが遅れてギリギリで人手不足が発覚するケースが繰り返される。

MVP 機能

  • [must] LINE希望収集ボット — 店長がLINE公式アカウントからシフト募集を送信。スタッフはLINEのリッチメニューまたはテキストで希望日時を返信。アカウント作成・アプリDLなし。
  • [must] Webシフト確定画面(黒板UI) — 収集した希望を週次カレンダーで一覧表示。各コマに入れる人・空きコマが一目でわかる黒板レイアウト。店長がドラッグ or タップで確定操作。
  • [must] 不足コマ警告 — コマごとに必要人数を設定し、未充足コマをオレンジ強調で表示。確定前に店長が見逃さない仕組み。
  • [must] 確定シフトのLINE一括通知 — 確定後にボタン1つでスタッフ全員へLINE通知(テキスト形式)。Excelコピーや画像送信を不要にする。
  • [must] 締切リマインダー自動送信 — 希望未提出のスタッフへ締切前日に自動でLINEリマインド。店長の個別催促を排除。
  • [should] シフトパターン保存(週テンプレ) — 繰り返し使うコマ構成(月〜日・時間帯・必要人数)をテンプレートとして保存し、次週の募集作成を30秒以内に完了させる。
  • [should] 過去シフト履歴の簡易閲覧 — 直近4週分のシフト確定履歴をWeb上で参照可能。勤務実績確認の最低限を担保し、給与計算の補助資料にする。

非スコープ(作らないもの)

  • スタッフ側のアプリ・アカウント登録: スタッフ側の導入コストゼロがコアの差別化なので、スタッフ向けダッシュボードは作らない
  • 給与計算・勤怠打刻連携: 既存の勤怠SaaSと競合し保守コストが跳ね上がる。シフト確定までが責任範囲
  • 自動シフト最適化(AIスケジューリング): LLM非搭載制約に加え、小規模店では店長の経験的判断を上書きするリスクがある
  • 複数店舗統合管理: Phase1では単店舗に絞り、初期実装と保守を月2h枠内に収める
  • LINE以外のチャネル対応(Slack・メール等): 小規模店舗の実態に合わせてLINEのみに集中し実装複雑度を抑える

技術

LINE Messaging API(Webhook)+ Next.js(App Router)/ Vercel でホスティング。DBはPlanetScale(MySQL互換、無料枠)またはSupabase(Postgres無料枠)。LINE公式アカウント(フリープラン: 月200通まで無料、応答メッセージはカウント外)を起点とし、Webhookはサーバーレス関数で受信。フロントはServer ComponentsでWebダッシュボードを構築。Stripe(月額課金)を組み込む。

課金設計

店舗単位・月額サブスクリプション(Stripe) / 月額980円(税込)/ 1店舗・スタッフ人数上限なし
審査員講評でoplus(10名まで実質無料)・らくしふ(問い合わせ制)・Airシフト(スタッフ1人330円/月)を踏まえ当初500円から980円に改定。oplusの有料ラインは330円/人なので5名規模で1,650円/月かかる計算になり、スタッフ人数に課金しない980円/店舗は5〜12名規模で明確に安い。かつ審査員Bが指摘した「らくしふ等の競合でほぼ満たせる」リスクに対し、LINEアカウント不要(スタッフ側)・黒板1枚で完結する体験差分を前面に出し、980円の支払い根拠を「転記30分×週2回の時給換算(最低賃金換算でも月2,400円相当)」で示す。

配布チャネル

  • 美容師・理美容室オーナー向けFacebookグループ(例: 美容室経営者コミュニティ、数千人規模が複数存在)に店長目線の『シフト転記から解放された話』投稿として投下。問題解決ストーリー形式で自然に紹介し、ツール名とURLを末尾に添える
  • 飲食店・カフェ向けの店長Xアカウント(#カフェ経営 #飲食店経営 タグフォロワー層)に刺さるペイン訴求ツイートを週1投稿。『シフト締め作業30分→5分になったやつ』という体験談形式でリンクを貼り、DM経由で無料トライアル案内を手動で行う(初期10店舗獲得まで手動クローズ)

保守設計

LINE Messaging APIのWebhook疎通確認(月1回・15分)とVercel/Supabaseのダッシュボード確認(月1回・15分)が主タスク。Stripeの入金確認は自動通知に任せる。スタッフ側にアプリ・アカウントがないため問い合わせの接触面が店長のみに限定され、サポート負荷が構造的に低い。LINEの仕様変更リスクについては、Webhookの受信ロジックを薄いアダプター層に分離して変更箇所を最小化し、月2h枠を超えない設計にする。

競合と差別化

  • oplus(オプラス) — 10名まで無料プランあり・UIも整っているが、スタッフ側にoplusアカウント作成が必要で導入摩擦がある。5名以上の有料プランは330円/人で本プロダクトより高くなる
  • らくしふ — LINE連携あり・機能は近いが料金が問い合わせ制で中小企業以上を主ターゲットにしており、個人店が気軽に試せる価格透明性がない
  • Airシフト — スタッフ1人330円/月・5〜10名規模だと1,650〜3,300円/月かかる。初期設定の登録ステップが多く『LINEの延長』感覚では使えない

Round 1 審査講評への対応

審査員Mが指摘した「LINE Messaging API依存のWebhook保守が月2h枠を超えるリスク」に対しては、Webhookロジックをアダプター層に分離してLINE固有コードを局所化し、仕様変更時の修正範囲を最小化する。また応答メッセージはAPIの通数カウント外のため、実運用での追加課金リスクはほぼゼロ。審査員Bが指摘した「らくしふ等で9割満たされる競合環境」に対しては、らくしふが問い合わせ制・中規模以上向けである実態を確認済みで、個人店が当日から使える価格透明性(980円/月・カード決済即日開始)と、スタッフ側がLINEアカウント登録すら不要な導入ゼロ摩擦が本プロダクト固有の差別化軸であることを要件に明示した。審査員Uが勝因として挙げた「頻度×痛みの積の大きさ」はMVP設計の優先順位付け(不足コマ警告・確定通知をmust)に直接反映している。

獲得スキル: Next.js App Router + LINE Messaging API Webhook + Stripe サブスク課金の3点セット実装経験

けいこ手帖keikoR2 敗退480円

ペルソナ

主ペルソナは30〜50代の社会人稽古人(茶道・弓道・空手・合気道などを1〜2種掛け持ち)。週1〜2回の稽古を数年以上続けており、道場ノートは手書きか汎用メモアプリで管理しているが断片化している。昇段・昇級の節目を「いつ何を達成したか」という時系列で振り返りたい欲求はあるが、専用アプリは流派ロック/単一武道特化で使えず、Notion等は設計コストが高い。

解決する不便のシーン

道場ノートが紙・メモアプリ・LINEメモに散らばり、初段を取った日や特定の技を習い始めた稽古回を後から参照できない。複数の稽古事を掛け持ちしている場合、どの流派でいつ何段になったかを一覧する手段が存在せず、師範や仲間に経歴を聞かれたときに「だいたい4〜5年前…」としか答えられない。

MVP 機能

  • [must] 稽古ログ登録 — 日付・稽古事カテゴリ・稽古内容メモ(自由テキスト)を記録。OS音声入力で口述入力可。写真1枚添付オプション付き。
  • [must] 昇級・昇段イベント登録 — 流派ごとに「〇段取得」「初伝」等の節目イベントを日付付きで記録し、タイムライン上にピン表示する。
  • [must] 横断タイムライン表示 — 複数稽古事の稽古ログと昇級イベントを単一の縦スクロール年表に重ねて表示。「茶道2年目に弓道初段」という文脈が一目で読める。
  • [must] 稽古事カテゴリ管理 — 茶道・弓道・空手・書道など稽古事を自由に追加・編集・色分けできる。流派名もユーザーが自由入力(アプリ側は流派体系を持たない)。
  • [must] カレンダービュー — 月単位カレンダーで稽古日をドット表示。連続稽古の草むらパターンが達成感を可視化する。
  • [should] データエクスポート — ログ全件をCSV出力。iCloud Backupに自動バックアップ(StoreKit外のiCloud Drive)。乗り換え・消滅リスクへの安心感を買い切り価値として担保する。
  • [should] ウィジェット(Today) — 直近の稽古日と次回予定メモを表示するiOSホーム画面ウィジェット(小サイズ)。週次習慣への定着トリガー。

非スコープ(作らないもの)

  • 流派・段位体系の内包データ(審査員Mが指摘した既存アプリの流派ロック問題を構造的に回避。全入力はユーザー自由記述にし保守コストをゼロにする)
  • SNS共有・コミュニティ機能(ブランド憲法のトーン=静かに綴じる に反する。稽古録は内省ツール)
  • LLM・生成AI機能(前提制約。OS音声入力はOSが処理するため対象外)
  • Android版(iOSネイティブスキル獲得がポートフォリオ価値の核。審査員Bが明示した獲得スキルの汎用性を優先)
  • オンラインランキング・他ユーザー比較(稽古は競争ではなく継続の記録。競合弓道アプリが的中ランキングを持つ点との差別化)

技術

iOS SwiftUI + SwiftData(ローカルDB)。iCloud Drive経由でCSVエクスポートおよびバックアップ。StoreKit 2でワンタイム買い切り課金。Xcodeのみで完結、外部サービス依存なし。

課金設計

買い切り(ワンタイム購入) / 480円
審査員講評で「600円の支払い意思を引き出す切実さに欠ける」と指摘された。競合MatchaNoteの月額480円と同額の買い切りに設定することで『サブスクより安く、永続使用できる』という比較優位を明示できる。稽古録という習慣ツールは1回限りの体験でなく年単位で蓄積されるため、月額課金との非対称性が買い切りへの支払い意思を底上げする。将来的な価格引き上げはレビュー100件以降に検討。

配布チャネル

  • 茶道・弓道・武道系のnote記事(稽古記録の運用術・段位管理の工夫)経由:jinc. の記事読者はすでに習慣系コンテンツに親和性があり、記事内に自然な文脈でアプリを紹介できる。記事→App Store導線が検索不要。
  • Instagramの稽古アカウント(茶道・弓道・空手タグ)へのDM型コミュニティ接触:「複数稽古事を掛け持ちしている」投稿者にピンポイントでDMまたはコメント。ターゲットの行動が可視化されているため検索不要で届く。
  • 道場・稽古場運営者(師範・道場主)へのB向け紹介:弟子の進捗管理用途で師範が一括購入・配布するシナリオ。1件で複数ダウンロードが発生し、口コミ経路が道場内クローズドコミュニティで完結する。

保守設計

外部データ依存(大会関門データ等)がなく、全データはユーザー自由入力のため年次更新作業が発生しない。保守タスクはiOS新バージョンのSwiftUI API差分対応(年1回・Xcode警告で把握)とApp Storeメタデータ更新のみ。年1回対応を月平均に換算すると実質30分/月以内に収まり、月2h枠に対して余裕が大きい。

競合と差別化

  • MatchaNote(茶道お稽古支援アプリ) — 裏千家流派のみに特化しており他流派・他武道では使えない。月額480円サブスクで継続コストが発生。茶道以外の稽古事との横断タイムライン機能がない。
  • 弓道日記 / 弓道的中管理 採点簿Pro — 弓道の的中数記録に特化した単機能アプリ。昇段イベントの時系列可視化・複数武道の横断年表という概念がない。茶道や空手等との掛け持ちユーザーに対応不可。
  • Day One / Notion — 汎用日記・データベースツールであり稽古録UIがなく設計コストが高い。昇段年表の自動生成・稽古事ごとの色分けタイムラインは自分でゼロから組む必要がある。

Round 1 審査講評への対応

審査員3名が共通して指摘した「600円の支払い意思を引き出す切実さ」への回答として、価格を480円(競合MatchaNoteの月額と同額の買い切り)に修正し、「サブスクより安く永続使用・データ蓄積でロックイン強化」という比較軸を設計に埋め込んだ。審査員Mが評価した「複数稽古事を横断した昇級年表の時間軸可視化という残余」を中心MVPに据え、審査員Bが懸念した外部データ依存を構造的にゼロにするため流派・段位体系の内包を非スコープに置いた(全入力ユーザー自由記述)。審査員Uが指摘した既存汎用アプリ(Day One/Notion)との差別化については、稽古録専用UIと横断タイムライン表示という「設計コストの肩代わり」を具体的な差別化軸として明文化した。審査員Bが明示したiOSネイティブスキル獲得の汎用性をtech選定の根拠として採用し、Android対応を意図的に非スコープとした。

獲得スキル: SwiftUI + SwiftData + StoreKit 2 + WidgetKit によるiOSネイティブ開発の実戦スキル(ポートフォリオ最汎用枠)

タックルボックスtackleFINALIST980円(App Store税込)

ペルソナ

主ペルソナは30〜50代の海釣り・渓流釣り愛好者で、週1〜月2回釣行し仕掛けの選択にこだわりを持つ層。タックルに年数万円を投じており「釣果記録アプリは使っているが、自分専用の仕掛けレシピと消耗品残数を一元管理できる場所がない」状態にある。副ペルソナはサビキ・胴突き仕掛けを複数パターン持つ堤防ファミリー釣り師で、子どもを連れた釣行中に両手がふさがったまま在庫を確認したいニーズがある。

解決する不便のシーン

釣り場に到着してタックルボックスを開けたとき、「先週使った仕掛けの針の号数が思い出せない」「ハリスが何m残っているか分からない」という状況が釣行ごとに繰り返される。メモ帳では構造化が弱く検索できず、ノートアプリでは釣り場でのタップ操作が重い。消耗品が尽きていることに釣り場で初めて気づき、釣行機会を丸ごと損失するケースも頻発する。

MVP 機能

  • [must] 仕掛けレシピ登録 — 魚種・釣り方・針号数・ハリス号数・幹糸号数・オモリ号数・備考をフォームで構造化入力。画像1枚添付可。
  • [must] 消耗品在庫トラッカー — ハリス・道糸・針・サルカン等の品名・規格・残量(本/m/個)を登録し、釣行後に使用数を引き算するワンタップ更新。
  • [must] 釣行セット(持ち出しリスト) — レシピと在庫アイテムを組み合わせた「今日の釣行セット」を作成し、出発前チェックリストとして使う。
  • [must] 在庫アラート — 消耗品が設定した最低在庫数を下回ったらホーム画面バッジと一覧ハイライトで通知。オフライン完結。
  • [must] 釣果メモ(レシピに紐付き) — 「この仕掛けで何匹釣れたか・何が良かったか」を日付付きでレシピに追記。次回の仕掛け選択根拠にする。
  • [should] レシピ検索・タグフィルタ — 魚種・釣り場タグ・最終使用日でフィルタ。釣り場でタップ3回以内に目的レシピへ到達できる速度を設計基準とする。
  • [should] iCloud バックアップ — 全データをiCloudに自動同期。機種変更後もデータ継続。外部サーバー不要でプライバシーリスクゼロ。

非スコープ(作らないもの)

  • 釣果のSNS共有・公開機能 — アングラーズ等の既存サービスと真正面から競合し、個人副業のサポートコスト・モデレーション負荷が跳ね上がるため
  • 潮見表・天気情報 — タイドグラフBI等の専門サービスが無料で提供済み。重複機能はアプリの焦点を散漫にする
  • 仕掛けのDB(針・ハリスの製品マスタ)の事前収録 — 外部データ依存と更新保守コストが発生するため。ユーザー自身のレシピ手入力で完結させる
  • Android版 — 初期はSwiftUIによるiOS単体で実装リスクを最小化。反応を見てから判断
  • 課金・サブスク管理画面 — 買い切り800円のシンプル構造を維持し、StoreKitの実装コストを極小化する

技術

iPhone(iOS 16以上)/ SwiftUI + SwiftData(ローカルDB)+ CloudKit(iCloudバックアップ)。LLM・外部API依存ゼロ。サーバーレスで月次保守コストは実質ゼロ。Xcodeとシミュレータのみで完結し、外部クラウドインフラ不要。

課金設計

買い切り / 980円(App Store税込)
審査員講評で「タックルに数万円を使う層は800円の障壁が低い」と指摘されたことを踏まえ、元の800円案から980円へ微調整。App Storeの価格ティアでは0.99USD帯に相当し、有料アプリとして認知されやすい心理的アンカーとなる。サブスクを避けることで「一度買えばずっと使える」の訴求がオフライン釣り師層に刺さる。

配布チャネル

  • Instagramのルアーメーカー・釣具メーカーアカウント(ダイワ・シマノ・がまかつ等)のリール投稿コメント欄に使用感投稿。フォロワー10万超の釣りアカウントへのリプライで自然認知を狙う
  • Yahoo!釣り情報・釣りビジョンのコミュニティ掲示板・LINEオープンチャット(渓流・磯釣り・堤防釣りカテゴリ)に「仕掛け管理どうしてますか?」スレを立て、課題共感を形成してからアプリを紹介
  • 地域の釣具店(上州屋・フィッシングマックス等)の店頭POPまたは店長SNSへの掲載依頼。釣行前後に店を訪れる層への直接リーチ

保守設計

SwiftData + CloudKit はAppleのOS更新に追随するだけでよく、外部APIのバージョン追従・データ鮮度維持は発生しない。月次作業はApp Storeのクラッシュレポート確認(15分)とiOSメジャーアップデート後のシミュレータ動作確認(30〜60分)のみで、合計月1〜2h以内に収まる根拠がある。ユーザー生成データのクローズド設計のため、コンテンツモデレーション作業は発生しない。

競合と差別化

  • アングラーズ(ANGLERS) — 釣果共有・SNS・店舗情報が主軸で、自分専用の仕掛けレシピ構造化登録と消耗品在庫管理は機能として提供されていない
  • つりタウン / キャスティングアプリ — 店舗情報・特売チラシ閲覧が中心。仕掛けのレシピ管理・在庫トラッキングの概念が存在しない
  • 汎用メモアプリ(Notion / Apple メモ) — 自由度は高いが構造化が弱く、釣り場で素早く仕掛けを検索・在庫更新するUXを実現できない。ワンタップ在庫更新・在庫アラートは自分でスクリプトを組まない限り不可能

Round 1 審査講評への対応

審査員3者全員が「釣行ごとに繰り返す実在の痛みをカバーしている」「仕掛けレシピ×消耗品在庫の組み合わせに差別化余地がある」と評価した点を軸に据え、MVP機能をその2点に集中させた。懸念として暗示されていた「汎用メモで足りるのでは」という代替可能性については、構造化フォーム入力・ワンタップ在庫更新・在庫アラート・レシピへの釣果紐付けをセットで設計することで「Notionでは自分で作り込まない限り再現できない」体験の密度を高め、支払い動機の根拠とする。保守コスト懸念に対してはサーバーレス・外部API依存ゼロ・ユーザー生成データのクローズド設計で月2h制約に構造的に収める。価格は800円から980円へ微調整し、「数万円をタックルに使う層への低障壁」という審査員の指摘を活かしつつApp Storeの価格帯でより認知されやすいティアに合わせた。

獲得スキル: SwiftUI + SwiftData + CloudKit による完結型iOSアプリ開発スキル(外部サーバー不要のAppleエコシステム完結構成)

うえどきカレンダーuedokiR2 敗退年500円(税込)

ペルソナ

主ペルソナは「神奈川・埼玉・愛知など中間地の家庭菜園歴3〜10年、30〜50代」。毎シーズン種袋の裏を見ながら「北海道基準の蒔き時を自分の地域に換算し直す」作業をアナログで繰り返している。区画は3〜6畝程度で、何を昨年どこに植えたかはノートかスマホメモで管理しており、連作障害の確認に都度調べ直す手間を持て余している。副ペルソナは「週末農園オーナー・市民農園利用者」で、区画番号ベースの管理記録を持ちたいが専用アプリを探すと機能過多か記録ツール止まりで時期翻訳ができないものばかりという状況。

解決する不便のシーン

春の種まき直前、種袋裏面の「播種適期:3月〜4月(北海道基準)」を見て「うちの畑(中間地)では何月に蒔けばいいんだ」と詰まる。ネットで調べると情報がバラバラで確信が持てず、結局去年の感覚で蒔いてしまう。さらに「去年ここにトマト植えたっけ」と区画の記憶が怪しく、ナス科の連作を繰り返して収量が落ちても原因の特定が遅れる。この二段階のつまりが毎シーズン再発する。

MVP 機能

  • [must] 地域設定(気候帯選択) — 中間地・温暖地・冷涼地の3区分から選択。都道府県選択→自動判定でもよい。これが種袋翻訳の根幹。
  • [must] 野菜別カレンダー表示 — 50〜80種の主要野菜について、設定地域での播種・定植・収穫の目安月をカレンダー形式で表示。種袋の「北海道基準」をそのまま地域換算して提示する。
  • [must] 区画マップ登録 — 畑を最大12区画まで名前付きで登録し、各区画に「野菜名・年」を記録する。グリッドUIで視覚的に確認可能。
  • [must] 連作障害アラート — 区画登録時に同一科(ナス科・ウリ科・アブラナ科等)の野菜が連続2年以上になる場合にアラートを表示。野菜ごとの輪作年限をDBに保持。
  • [must] 今シーズンの作業メモ — 区画ごとに播種日・定植日・追肥・収穫を時系列で記録できる簡易ログ。写真添付不要・テキストのみでよい。
  • [should] 種袋スキャン補助(OS標準OCR) — iOSのLive Text / Android OCRを呼び出して種袋裏面の文字を読み取り、野菜名と適期情報を入力フォームに流し込む補助機能。AIは使わずOS標準のみ。
  • [should] 季節プッシュ通知 — 設定地域の播種適期が近い野菜について、1週間前に通知。Spring(2〜3月)/ Autumn(8〜9月)の2回のみ静的データで発火。

非スコープ(作らないもの)

  • 気象APIリアルタイム連携 — 外部依存がゼロという最大の保守優位を損なうため意図的に除外
  • AI作物診断・病害虫識別 — 前提制約(LLM組み込み禁止)に加え、精度担保に継続コストが発生するため対象外
  • ソーシャル機能(他ユーザーとの共有・コミュニティ) — 保守負荷と個人情報リスクが月2h枠を超えるため対象外
  • コンパニオンプランツ推奨エンジン — 静的DBで実現可能だが初期データ量が肥大化し品質保証コストが増大するため後回し
  • EC・資材購入連携 — 課金モデルをシンプルに保つ方針と矛盾し、アフィリエイト管理負荷も発生するため対象外

技術

PWA(Next.js + Tailwind CSS)。データはIndexedDBにローカル保存、サーバーレスポンス不要。野菜カレンダーDBはJSONファイルとしてバンドル(API呼び出しなし)。ホスティングはVercel無料プラン。課金はRevenueCat + App Store / Google Playの年額課金(PWAのみの場合はStripe Payment Links)。

課金設計

年額サブスクリプション(買い切りに近い感覚) / 年500円(税込)
講評M17で審査員Mが「年300円では種袋翻訳体験だけでは差別化根拠が薄い」と指摘。区画連作マップ+アラートを必須セットとすることで「失敗した苗代のほうが高い(トマト苗1株150〜300円×複数本)」という正当化ロジックが成立し、300円→500円への引き上げも通りやすい。App Store / Google Playの最低課金単位(¥600前後)との整合性から500円に設定し、PWA直販(Stripe)でも同額を維持する。

配布チャネル

  • 家庭菜園系Instagram・X(旧Twitter)アカウントのDM・コメント欄への直接アプローチ——春の種まきシーズン(2〜3月)と秋(8〜9月)の年2回、#家庭菜園 #種まき 投稿者に「地域別カレンダー作りました」と実際の画面スクショを添えてアカウント紹介。フォロワー数ではなく共感層への一次接触。
  • 市民農園・貸し農園の掲示板・管理人経由での案内配布——関東近郊の市民農園(東京・神奈川・埼玉)に管理人向けのPDF1枚(QRコード付き)を郵送または直接持参。農園利用者のリアル導線であり、検索を経由しない。
  • note記事「種袋の裏が嘘をついている話」——TDIL A軸の発信コンテンツとして、開発過程・地域差の仕組みを記事化し末尾にアプリURLを置く。すでに読者層が形成されているnoteの自然導線を活用。

保守設計

野菜カレンダーDBはJSONファイル管理で、年1〜2回の追加・修正(新品種追加・誤植修正)のみ。気象APIのような外部依存がゼロのためAPIキー失効・レート制限・仕様変更による緊急対応が発生しない。UIの季節更新とデータ修正を合計しても月1〜2時間以内に収まる根拠はDB静的構造にある。

競合と差別化

  • 菜園プランナー(App Store) — 地域別栽培適期の選択機能と連作アラートを備えるが、「種袋の翻訳体験」すなわち北海道基準→自地域への換算という導線設計がなく、初期設定の敷居が高い。PWAではなくネイティブアプリのため、ブラウザ経由での即時体験ができない。
  • Farm Reco(ファームレコ) — 区画別栽培記録と連作防止記録が充実しているが、播種カレンダーの地域カスタマイズ機能がなく「今月うちの畑で蒔けるものは何か」という問いに直接答える設計になっていない。記録ツールとしての完成度は高いが時期翻訳の機能が欠如。
  • NHK趣味の園芸アプリ — コンテンツ情報は豊富だが区画管理・連作チェック機能がなく、メディアコンテンツ消費型の設計。地域別カスタマイズと記録の統合が弱く、ユーザーが「自分の畑の今」を把握する機能が存在しない。

Round 1 審査講評への対応

審査員Mの「連作アラート付き区画管理を備えた菜園プランナー・Farm Recoが無料で存在し、種袋翻訳だけでは年300円の差別化根拠が薄い」という指摘に対し、本要件書は三点で正面から応答する。第一に、菜園プランナー・Farm Recoの実調査で確認した通り、両者は「地域別播種カレンダー×連作アラート×種袋翻訳(北海道基準→自地域換算)の三点統合」を持たず、それぞれ記録ツールまたは情報参照ツールに留まる——この欠落が本プロダクトの差別化核心である。第二に、価格を年300円から年500円に引き上げ、連作アラートを必須MVP機能として確定することで「種袋翻訳+区画連作マップ」のセット価値で支払い意思を担保する。第三に、配布を検索依存ではなく市民農園掲示板・SNS種まき投稿者への直接接触に設計し、審査員Bが評価した「菜園コミュニティSNSという検索外の配布経路」を具体的チャネルとして実装する。外部APIゼロ・静的DBバンドルの構造は審査員Bの「月2h以内保守」評価を維持したまま、審査員Mの懸念である差別化不足を機能セットの再定義で解消する。

獲得スキル: ローカルファーストPWA設計・IndexedDB活用・静的JSONデータ設計によるAPI依存ゼロのサービス構築パターン

チームの帳場chobaR2 敗退月300円(年払い2,400円で2ヶ月分無料)

ペルソナ

主ペルソナ: 社会人サークル(週1バドミントン・月1飲み会型)の幹事を持ち回りで担う20代後半〜40代の会社員。ITリテラシーは普通で、スプレッドシートとLINEは使えるがSaaSの導入経験はほぼない。毎月の出欠集計→会費計算→立替精算を2〜3時間かけてLINEと表計算で手でこなしており、メンバーへの催促とPayPay送金依頼が特に億劫。

解決する不便のシーン

イベント前週、幹事はLINEグループに出欠スタンプを投げかけ、既読スルーするメンバーに個別DM。当日参加費の回収漏れをPayPay送金依頼で追いかけ、自分が立替えた備品代をメモに残しておくが翌月には誰が払ったか曖昧になる。同じ作業が毎月繰り返され、「幹事やりたくない」が口癖になっている。調整さんで出欠は取れるが会費・割り勘とは別ツール、サークルスクエアは機能が多すぎて導入ハードルが高く既存LINEグループを捨てる必要がある。

MVP 機能

  • [must] LINE Bot 出欠収集 — 幹事がLINEグループにBotを追加し「今月の練習(15日)◯✕?」と送ると全員に出欠ボタンが届く。回答はBotが集計し幹事にサマリを返す。メンバーはLINEを離れない
  • [must] 月次会費自動計算 — 出欠結果をもとに「参加者=月会費500円、欠席=0円」などのルール(幹事が初期設定)で各メンバーの請求額を自動算出。幹事がボタン1つで「請求メッセージ」をLINEに一括送信できる
  • [must] 立替・割り勘トラッキング — 幹事がLINEに「スポーツドリンク代 1200円立替」と投稿するとBotが記録。月末精算時に参加者間の過不足を計算し「Aさん→Bさん300円」形式の精算リストをLINEに投稿
  • [must] 幹事Webダッシュボード — LINE Mini App(またはシンプルなWebリンク)でその月の出欠状況・未回収会費・立替残高を一覧できる。スマホブラウザで完結し、アプリダウンロード不要
  • [must] 支払い催促自動リマインダー — 会費未入金メンバーに対して設定日にBotが自動で個別DM催促。幹事が手動でDMを送る作業をゼロにする
  • [should] グループ設定・ルール管理 — 会費ルール(参加者のみ課金 / 全員均等 / 出欠問わず定額)と精算サイクル(月次 / イベント単位)を幹事がWebで変更できる
  • [should] 月次サマリレポート — 月末に「今月の参加率・会費回収率・立替総額」をLINEグループに自動投稿。透明性を高め幹事への不満を抑制する

非スコープ(作らないもの)

  • オンライン決済(Stripe/PayPay API連携): 個人副業の保守コストと審査リスクが高い。「誰が払ったか記録」と「催促自動化」で実務は回る。送金自体はPayPay/銀行振込をユーザーが従来通り使う
  • AI・LLMによる自動応答や要約: 前提制約により除外。BotロジックはルールベースのみでOK
  • メンバー向けアプリのダウンロード要求: 普及の最大障壁。メンバーはLINEのみで完結させる
  • カレンダー・スケジュール共有: 調整さんと棲み分け。日程調整は既存ツールに任せ、確定後の会費・出欠管理に特化する
  • B2B(式場・企業福利厚生向け)販売: Phase 0では個人副業規模を超える営業コストが発生する。知人サークル紹介に限定

技術

媒体: LINE Bot(Messaging API)+ Webダッシュボード(LINE Login認証)。スタック: Cloudflare Workers(Bot webhook + API)+ Cloudflare D1(SQLite、無料枠内)+ Next.js on Cloudflare Pages(幹事ダッシュボード)。サーバーレス構成でインフラ保守ゼロ、月額ランニングコストは実質0〜数百円。

課金設計

チーム月額サブスクリプション(幹事1人が支払い) / 月300円(年払い2,400円で2ヶ月分無料)
Round 1の月300円を据え置き。審査員Mの「説得コストが高い」懸念に対し、価格そのものより導入摩擦(既存LINEグループにBotを追加するだけ)の低さで対応する。幹事の時間コスト換算(月2〜3時間×時給換算3,000〜5,000円)と比べると月300円の抵抗感は極めて低く、価格自体が障壁ではないとの審査員Uの評価を重視。初月無料トライアルで体験→継続の流れを設計する。

配布チャネル

  • 既存サークルLINEグループへの直接投下: 幹事1人をPMF対象の友人・知人から獲得し、そのLINEグループに即日導入。使い始めたメンバー(10〜30人)が別サークルの幹事を紹介する口コミ経路を主動線とする。検索・広告不要
  • note記事「幹事歴3年で気づいた月2〜3時間を消す方法」: TDIL A軸の開発過程記事として執筆。note読者(サークル幹事・飲み会幹事層)への自然流入を狙う。記事末尾にLINE Bot追加リンクを設置し、読者が即試せる導線を作る

保守設計

月次タスクは主にCloudflare D1の利用量確認(5分)とLINE Messaging APIのエラーログ確認(10分)のみ。サーバーレス構成のため再起動・スケーリング作業は発生しない。LINE APIの破壊的変更は年1〜2回程度で、公式ドキュメントのChangelog購読でキャッチアップ可能。外部依存はLINE Messaging API(LINE株式会社)とCloudflareのみで、どちらも個人副業規模では無料枠が当面超えない。月2時間以内に十分収まる。

競合と差別化

  • サークルスクエア — 機能が18種と多く、既存LINEグループを捨てて全員にアカウント登録させる必要がある。幹事主導でのゲリラ導入ができない。無料プランは広告表示あり、有料プランは月額1,000円超で会費300円との価格感が合わない
  • 調整さん — 出欠・日程調整に特化しており、会費計算・立替トラッキング・催促自動化の機能を持たない。毎回URLを発行するフロー型で、月次継続運用のダッシュボードがない
  • E-ToMo / MiiT+ — Webアプリへの全員登録が前提で、LINEだけで完結しない。会費の支払い管理機能はあるが、LINE上でBot経由で動く設計ではなく、メンバーのリテラシー要求が高い

Round 1 審査講評への対応

審査員Mの「競合(調整さん・サークルスクエア等)で実務が十分に回っている」という懸念に正面から答える。競合各社の実際の機能を確認すると、調整さんは出欠・日程のみでLINE完結型の会費計算・立替・催促を持たず、サークルスクエアは全員アカウント登録が前提で既存LINEグループへのゲリラ追加ができない——つまり「出欠」「会費計算」「割り勘精算」「催促自動化」の4つをLINEグループ内で完結させる単一ツールは実在しない。審査員Mが指摘した「幹事が新しい有料ツールを導入する説得コスト」については、メンバー側にアカウント登録もアプリDLも不要(LINEにBotが増えるだけ)という設計で摩擦を排除し、幹事1人の判断だけで即日稼働できる構造で対応する。審査員Bが評価した「競合空白」を機能一覧で明示し、審査員Uの「LINE内で強制普及する構造」を実装レベルで具体化したのが本要件書の核心である。

獲得スキル: Cloudflare Workers + D1によるサーバーレスAPI設計、LINE Messaging API Webhook処理、LINE Mini App / LIFF認証の実装経験

焙煎手帖baisenFINALIST980円

ペルソナ

主ペルソナは手網・電動小型焙煎機(ユニオンサンプルロースター・Gene Cafe等)を持つ自家焙煎歴1〜5年の30〜40代。生豆をオンラインで500g〜1kgロットで購入し、週1〜2回焙煎する。焙煎に月3,000〜15,000円を投じており、800円の買い切りアプリへの支払い抵抗は低い。補助ペルソナは精製・産地の違いを飲み比べたい中上級カフェ愛好家で、焙煎はせず抽出(ペーパードリップ・エアロプレス等)の再現に困っている層。

解決する不便のシーン

先週うまく仕上がった焙煎を再現しようとしても、その日の豆ロット・投入量・1ハゼのタイミング・排出温度がバラバラのメモアプリ・紙ノート・写真に散らばっており、同じ抽出レシピを適用しても味が再現できない。焙煎記録と抽出記録が別アプリ・別ノートに分断されているため「あのとき何がよかったのか」を特定する手がかりが毎回失われる。

MVP 機能

  • [must] 豆ロット登録 — 産地・精製・焙煎度目標・購入量を手入力。写真1枚添付可。外部DB不使用・ユーザー入力完結でデータ鮮度コストをゼロにする
  • [must] 焙煎セッション記録 — 投入量・排出量・1ハゼ/2ハゼ時刻(タップ記録)・排出温度・メモをフォームで入力。豆ロットに紐付ける。プロファイルグラフは持たない(保守コスト増・競合と差別化しない)
  • [must] 抽出レシピ記録 — 器具・湯温・挽き目・粉量・湯量・時間・味評価(5段階)をフォームで記録。焙煎セッションに紐付ける。豆→焙煎→抽出の一本線をデータ構造で担保する
  • [must] セッション再現ビュー — 過去の焙煎セッションを選ぶと、そのときの豆ロット情報・焙煎パラメータ・紐付き抽出レシピを1画面でまとめて表示。「再現する」タップで焙煎フォームに値をコピー
  • [must] ベスト抽出レシピへのピン留め — 抽出レシピに★をつけて豆ロットのトップに表示。「この豆にはこのレシピ」を一発で参照できる
  • [must] ローカルデータ保存(iCloud同期) — サーバーレス。CoreData + CloudKit で端末完結。月次保守コストゼロ・外部依存なし・バックアップはiCloudに委託
  • [should] CSVエクスポート — 豆ロット・焙煎セッション・抽出レシピを一括CSV出力。ロックインを嫌う上級者層への安心材料。800円買い切りの正当化補助

非スコープ(作らないもの)

  • リアルタイム温度グラフ:Bluetooth温度計との連携は保守コスト(ハードウェア互換維持)が月2h制約を破る。Roasty・Roastmasterと正面衝突する機能でもあり、差別化ではなく劣化コピーになる
  • 豆情報データベース(外部API):農場・精製・フレーバーノートのDBは鮮度維持が継続コストになる。ユーザー入力完結の設計で構造的に封じる(審査員Bの指摘に直接対応)
  • コミュニティ・共有機能:SNSシェアボタン等のソーシャル要素はサーバーを要し保守コストが跳ねる。Roast Worldの「共有」が競合として機能するが、本アプリは私的記録の再現性に集中する
  • サブスクリプション:月次収益魅力はあるが、価格説得力は買い切りのシンプルさで担保する。「永久に使える記録帳」という価値軸がブランドと一致する
  • Android対応:Swift / SwiftUI + CoreData + CloudKitのiOS完結スタックで保守を最小化。Android対応は技術スタック分岐を招き月2h制約を超える

技術

iOS(iPhone)/ Swift + SwiftUI + CoreData + CloudKit。ローカルファーストでサーバーレス。TestFlight経由での事前配布→App Store公開。外部ライブラリは最小限(CSV生成のみ標準ライブラリで完結)。

課金設計

買い切り(one-time purchase) / 980円
審査員M・Bが「焙煎機に1〜10万円投じる層の支払い抵抗は低い」と一致指摘。Round1の800円から980円に微上げ。理由は①App Store最小課金単位の切り上げで知覚価値を高める、②競合Roastmaster(英語・$9.99)と同水準に設定することで「日本語専用の本格版」ポジションを自然に取れる、③買い切りであることをサブスクへの反感が強い自家焙煎コミュニティに対する差別化として前面化する。

配布チャネル

  • Instagram #自家焙煎 タグ投稿:豆ロット→焙煎→抽出が一画面に並ぶスクリーンショット1枚を投稿。「再現できた焙煎の記録はこう見える」というユースケースをビジュアルで完結させる。フォロワー0からでも#自家焙煎(投稿数10万超)タグで自家焙煎クラスタに届く
  • X(旧Twitter)焙煎クラスタへのベータ提供:@jinc_tdilアカウントからTestFlightリンクを添えて「自家焙煎記録アプリのβテスター募集」をポスト。焙煎実況ツイートをよくする10〜30アカウントに直接リプライ。審査員M・Bが指摘した「コミュニティ配布経路が具体的に存在する」に対する実行形式

保守設計

CoreData + CloudKit はAppleのインフラ依存のため外部サーバー保守タスクがゼロ。月次タスクはApp Storeのクラッシュレポート確認(15分)とiOSメジャーアップデート後の動作確認(1〜2回/年・各60分)のみ。依存ライブラリは標準フレームワークのみのため「ライブラリ廃止対応」が発生しない構造。月2h以内の根拠は「サーバー・外部API・外部DB・サードパーティライブラリをすべてゼロにした」という設計選択そのものによる。

競合と差別化

  • Roasty(iOS・日本語) — 焙煎タイマー・温度グラフ特化で抽出記録がない。豆ロットとの連携もなく「豆→焙煎→抽出の一本線」というポジションが空白
  • Roastmaster(iOS・英語・$9.99) — 抽出記録機能はあるが英語のみ・UIが複雑。焙煎と抽出の連携が弱く日本語自家焙煎コミュニティへのリーチがほぼない
  • Roast World / Cropster(Web・プロ向け) — 業務用焙煎機との連携前提でスマホ完結の日常記録用途ではない。個人ホームローストの記録ユースケースは設計対象外

Round 1 審査講評への対応

審査員Uの「ノートアプリ・Notionで代替されやすい」という最大の懸念に対し、本要件書は「代替されにくい構造的理由」をデータモデルレベルで答える。豆ロット・焙煎セッション・抽出レシピを外部キーで明示的に紐付け、「再現ビュー」で三軸を一画面に統合する設計は、Notionや汎用メモアプリでは自作が必要な関係データ構造であり、フォーム+リンクを自分で組めない層にとって「最初から組み込まれている」ことが差別化になる。審査員Bが指摘した「豆情報DBの鮮度維持コスト」は、ユーザー入力完結・外部API不使用の設計で構造的に封じており月2h制約の根拠を技術選定まで遡って説明した。審査員Mが評価した「競合の隙間(温度グラフ特化アプリが抽出側を持たない)」は調査で裏付けられ、Roasty・焙煎タイマー等の国内既存アプリはいずれも抽出記録を持たないことを確認した。価格は審査員M・Bの「支払い抵抗が低い層」指摘を受け980円に上げ、英語競合Roastmaster($9.99≒約1,500円)と比較した割安感と日本語専用の価値を同時に訴求する。

獲得スキル: SwiftUI + CoreData + CloudKit のサーバーレスiOSアプリ設計・App Store公開の一通りの実務経験

練習メトロログmetrologFINALIST700円

ペルソナ

主ペルソナはギター・ピアノ・管楽器問わず「毎日または週3〜5回練習する社会人アマチュア奏者」。20〜40代、楽器歴3年以上、独学またはレッスン通いで目標曲を持っており、「昨日どこで詰まったか思い出せない」「練習したのに同じ箇所でまたミスる」という反復する悔しさを抱えている。スマホアプリのメトロノームは既に使っているが、練習内容を別途メモするのが面倒でやめてしまった経験がある層。

解決する不便のシーン

練習を終えて楽器を片付けた直後、「今日は132BPMで3小節目から詰まった」という記録を残したいが、開いているのはメトロノームアプリだけ。別のメモアプリに切り替えるのが億劫でそのまま忘れる。翌日また同じ箇所でつまずき、「これ先週も詰まったやつだ」と気づくが具体的なテンポは思い出せない。テンポ数値と詰まった小節番号というシンプルな2点セットを、メトロノームを止める動線の中で記録できれば解決する。

MVP 機能

  • [must] メトロノーム(タップテンポ・BPM入力) — シンプルなビート再生。タップテンポで自動BPM算出。練習開始時に曲名と目標BPMを設定できる。
  • [must] 練習セッション記録(BPM・小節番号・日付) — メトロノーム停止時に「今日のテンポ」「つまずいた小節(任意)」「一言メモ(任意)」をワンタップで保存。入力ステップは最大3タップ以内。
  • [must] 曲ごとのログ一覧・テンポ推移グラフ — 登録した曲ごとに過去セッションのBPM推移を折れ線グラフで表示。「どのテンポから上げてきたか」が一目でわかる。
  • [must] つまずき小節のヒートマップ — 曲の小節番号を横軸に、「詰まった回数」を色の濃淡で可視化。繰り返しつまずく箇所が自動で浮かぶ。
  • [must] ローカル完結ストレージ(iCloud Backup対応) — サーバー不要。データはデバイスローカルに保存し、iCloudバックアップ対象フォルダに置く。機種変更時はバックアップから自動復元、アプリ内で復元手順を案内することでサポート問い合わせを最小化。
  • [should] 曲ライブラリ管理(登録・編集・アーカイブ) — 練習する曲を登録。完成曲はアーカイブ移動で一覧をすっきりさせる。最大登録数は制限なし。
  • [should] 練習リマインダー(曜日・時刻指定) — 「水・金・土の20時に通知」など週次スケジュールでリマインド。習慣化をサポート。

非スコープ(作らないもの)

  • 録音・再生機能: Modacity等がサブスク型で提供する高機能録音はストレージ肥大とバグ複雑化を招く。本アプリの差別化軸はログの構造化であり録音は対象外
  • チューナー機能: Andante・Smart Metronomeが同梱しているが、本アプリのコアバリューと無関係。搭載するとUI複雑化しメンテコストが上がる
  • クラウド同期・マルチデバイス: サーバー運用・API維持・認証管理は月2h保守制約を即座に超える。iCloud Backupで機種変更対応は十分
  • AI練習提案・LLM機能: 前提制約で明示的に除外。データ解析はローカル集計のみ
  • SNSシェア・コミュニティ機能: モデレーション負荷が保守制約に合わない。コミュニティ系はスコープ外

技術

プラットフォーム: iOS(iPhone専用、iPad対応は後回し)/ 言語: Swift + SwiftUI / データ: Core Data(ローカル)+ NSUbiquitousKeyValueStore でiCloud Backup対象 / グラフ: Swift Charts(iOS 16以降標準)/ 通知: UNUserNotificationCenter / 配布: App Store 買い切り

課金設計

買い切り(一度払えば永続利用) / 700円
審査員3名とも700円を支持。Modacityが月額$12.99・年額$129のサブスクで「練習管理は定額に払い続ける商品か?」という抵抗感がある層に対し、700円買い切りは『習慣化ツールに一回だけ払う』感覚でマッチする。Andanteの$3.99(約600円)より若干高いが、テンポ推移グラフ+小節ヒートマップの構造化ログという差別化で正当化できる。サブスク嫌いな日本のユーザー層にも届きやすい。

配布チャネル

  • App Store『楽器練習』カテゴリ内検索: 「メトロノーム 日誌」「練習記録 楽器」「BPM 記録」等のロングテールキーワードでオーガニック流入を狙う。審査員Uが指摘した通り、練習アプリカテゴリは毎日使う習慣ツールとして検索意図が明確で、短い説明文でも用途が伝わる。App Store最適化(ASO)にスクリーンショット4〜5枚で「テンポ推移グラフ」「ヒートマップ」を視覚訴求
  • 楽器練習系YouTubeチャンネル・ポッドキャストへのアプリ紹介依頼: ギター・ピアノ・管楽器の練習方法を発信しているインフルエンサー(登録者5,000〜5万人規模)に無償プロモコードを配布。『練習記録どうしてる?』という悩みに対して紹介してもらう動線。1〜3名から始め反応を測る
  • 楽器練習コミュニティ(Reddit r/guitarlessons / ピアノ学習Discord / Twitterの#毎日練習タグ)でのβ版配布: 完成前にTestFlightベータを20〜30名に配布し、「小節ヒートマップは使えるか」「記録UIは3タップ以内か」を実地検証。ランディング不要・フォームとTestFlightリンクのみで配布可能

保守設計

保守作業: iOS年次アップデート後の動作確認(Swift Charts・Core Data APIの非推奨確認)が年1回・数時間。月次はクラッシュレポート確認(App Store Connectの標準機能)とレビュー返信のみ。外部依存: サーバーなし・外部API一切なし・LLMなし。iCloudバックアップは OS標準機構のため Appleの仕様変更以外でブレーカーが落ちない。月2h以内の根拠: データ更新不要・認証フロー不要・録音ファイル管理なし、という3つの重量機能をスコープ外にしたことで、問い合わせ頻発ユースケース(「データが消えた」「録音が保存されない」)を構造的に排除している。

競合と差別化

  • Modacity — 月額$12.99〜のサブスク課金で習慣化ツールとしてコスト感が重い。録音・AIコーチング・ドローンなど多機能でUIが複雑。「テンポと小節番号だけ記録したい」シンプルな用途には過剰
  • Andante Music Practice Journal — 練習時間・気分・フォーカスを記録する練習日誌として優秀だが、BPMと小節番号の構造化ログ(テンポ推移グラフ・小節ヒートマップ)は非対応。メトロノームは補助機能扱いで主役ではない
  • Music Journal Pro — BPMログ機能はあるが「どの小節でつまずいたか」の構造化入力・ヒートマップ可視化がなく、練習の質的課題を場所で特定する用途を満たさない

Round 1 審査講評への対応

審査員Mが「Music Journal Pro / Andante / Smart Metronome & Tuner がほぼ同機能を提供」と指摘した点について: 調査の結果、Andanteは練習時間・気分・フォーカスのログが主軸でBPM×小節番号の構造化記録は非対応、Music Journal ProはBPMログ有りだが小節ヒートマップなし、Modacityは多機能サブスクでシンプルさが損われていることを確認した。「テンポ推移グラフ+つまずき小節ヒートマップ」の組み合わせに特化した買い切りアプリは現時点で空白である。審査員Mが懸念した「バックアップ・デバイス移行問い合わせの重さ」には、iCloud Backup標準対応+アプリ内復元ガイドで対処し、録音・クラウド同期というサポート負荷の高い機能を意図的にスコープ外にすることで月2h保守を構造的に守る。審査員Uが懸念した配布面(App Storeオーガニック限界)については、楽器系YouTuberへのプロモコード配布とTestFlightβ配布を検索に頼らない初期チャネルとして追加した。

獲得スキル: Core Data + SwiftUI + Swift Charts によるローカルファースト iOS アプリ設計・App Store リリースの実務経験

あみめカウンターamimeR2 敗退370円(Tier 1 / 国内実効価格)

ペルソナ

主ペルソナ1: 週3〜5回棒針・かぎ針編みをする30〜50代女性。Apple Watch Series 6以降を日常使いしており、編み物中に「また数え間違えた、何段目だっけ」と手を止めてスマホを確認する行動を繰り返している。複数プロジェクトを並走させるため段数管理が煩雑になりやすい。主ペルソナ2: Ravelryや手芸系Instagramで積極的に作品を投稿するニッター。コミュニティ内でアプリや道具の使い心地を共有する習慣があり、「リューズで段数を操作できるアプリ」という体験型の情報を口コミとして広げやすい層。

解決する不便のシーン

棒針を両手で持ちながら段数を進めたとき、「今何段目か」を確認しようとするとスマホを置いて画面をタップする必要があり、集中が途切れてミスカウントが起きる。既存のWatch対応アプリはタップ操作が主流で「手がふさがっている状態での操作」を前提に設計されておらず、リューズ回転という指1本で完結する操作を段数カウントに使い切っているアプリが存在しない。数え間違いが発覚するたびに数十段ほどきが発生し、これが編み物セッションの最大のストレス源になっている。

MVP 機能

  • [must] リューズ回転で段数±1 — Digital Crownを右回転で+1、左回転で-1。操作1回に対してハプティクス1発でフィードバック。タップ操作は一切不要で、両手がふさがった状態でも親指だけで操作完結する。これがコアの差別化軸。
  • [must] 複数プロジェクト管理(最大5件) — プロジェクト名と現在段数を保存。Watch上でスワイプ切り替え。iCloud同期でiPhoneからも確認可能。既存の主要競合(Knit Row Counter・StitchTally)が複数プロジェクト対応済みのため、この機能なしでは実用上の劣位が生じる。
  • [must] 目標段数アラート — プロジェクトごとに目標段数を設定し、到達時に触覚通知+Watch画面表示。「あと何段で折り返し」を腕だけで確認できる。競合との機能重複はあるが削除すると実用性が落ち購入動機が弱まる。
  • [must] Complication(文字盤ウィジェット) — 文字盤に現在段数を常時表示。アプリを開かずに段数確認ができる。編み物中の最小操作フローを完結させる重要UI。
  • [should] 段数メモ(ひとこと) — プロジェクトごとに短いメモ(32文字以内)を添付。「模様開始段」「増し目箇所」等の簡易メモ用途。音声入力(Watchの標準ディクテーション)で入力可能にし、手を使わず運用できる。
  • [should] iPhone companion画面 — 全プロジェクトの段数一覧・編集・リセット。Watch単体では入力しにくい操作(プロジェクト名変更・目標段数設定)はiPhone側で行う設計。WidgetKit対応でロック画面にも段数表示可能。
  • [must] ワンタップリセット(長押しプロテクト付き) — Watch上でプロジェクト段数をリセット。誤操作防止のため長押し2秒+確認ダイアログを挟む。「数字がリセットされる」系のバグ報告はWatch向けカウンターアプリ最頻出クレームのため、UIレベルで誤操作を構造的に排除する。

非スコープ(作らないもの)

  • 編み物パターン・図案の保存・表示 — 型紙管理アプリ(My Row Counter等)が既にカバーしており、機能追加すると保守コストが跳ね上がる。単機能に絞ることが副業制約下での持続可能性の根拠
  • 原価計算・材料管理 — nuirecipe領域。競合との重複かつTDILブランドのシンプル設計方針に反する
  • LLM・AI提案機能 — 前提制約に明示された禁止事項。将来の追加も不可
  • Android / Wear OS対応 — 開発・保守コストが倍増する。Apple Watch単独に絞ることで副業制約内に収める根拠になる
  • ソーシャル共有・コミュニティ機能 — 外部APIへの依存が発生し保守コストが月2h上限を超える。配布はコミュニティ経由だが機能として組み込まない

技術

Apple Watch (watchOS 11以降) + iPhone companion アプリ。SwiftUI + WatchKit + ClockKit(Complication) + iCloud(NSUbiquitousKeyValueStore)で完結。外部API・バックエンドサーバー一切なし。Digital Crown操作はWKCrownSequencer APIで実装。

課金設計

買い切り(App Store 一括購入) / 370円(Tier 1 / 国内実効価格)
審査員M・Bが「500円買い切り」を肯定的に評価したが、競合のKnit Row Counter(無料〜数百円)・StitchTally(無料)との価格差を縮め即決ハードルを下げるため1段階引き下げ。370円は「飲み物1本分」の心理的ラインで編み物コミュニティでの口コミ購入に最適。iAP・サブスク・広告は一切導入しない。

配布チャネル

  • Ravelryのグループ(WatchOS Apps for Knitters等)に完成版スクリーンショット+「リューズで段数を操作できる唯一のアプリ」というコピーで投稿。Ravelryは実名登録の編み物特化SNSで購買意欲が高い層が集中しており、検索外の口コミが最も機能しやすい場。英語対応UIで海外流入も同時に狙う。
  • 手芸系YouTuber・Instagramer(フォロワー1万〜10万規模)へのDM提案:無償でアプリを提供し「使ってみた」系のショート動画を依頼。視聴者がそのままApp Storeに流れる導線を作る。コミッションではなく純粋なプロダクトレビューとして依頼することで信頼性を担保。
  • note記事(TDIL A軸)での開発過程公開:「Apple WatchアプリをAIと2人で作った記録」として連載化し、記事末尾にApp Storeリンクを設置。TDIL既存読者への自然な配布と、wedpass Phase 2以降の読者獲得への布石を兼ねる。

保守設計

watchOS major versionへの追従(年1回、秋のwatchOS更新時)がメイン保守タスク。外部APIゼロ・バックエンドなし・カウンターロジック単体のため、問い合わせは「リセットされる」「Complicationが更新されない」系のバグに限定される。年1回のwatchOS対応工数を4〜6h、月次換算で約0.5hと見積もり、月2h上限に対して大幅な余裕がある。iCloud同期はNSUbiquitousKeyValueStoreを使うことでCoreDataより実装・保守が軽量。

競合と差別化

  • Knit Row Counter (id320641298) — Watch対応・段数カウント機能はあるが、操作はWatch画面タップが前提。Digital Crown(リューズ)を段数操作に使い切る設計ではなく、両手がふさがった状態での「指1本操作」が実現できていない。
  • StitchTally: Row Counter (id6738016114) — watchOS 10以降対応の比較的新しいアプリ。iCloud同期・複数カウンター対応だが、UIはタップ操作中心でDigital Crown活用の記載なし。無料のため価格競争にはならないが、差別化は「リューズ操作体験」という物理インタラクションの質に集約される。
  • My Row Counter: Knit & Crochet (id1342608792) — パターンインポート・チャートハイライト・音声制御等、機能が多く保守コストが高い。段数カウント単体の用途では機能過多でUXが重く、「シンプルに段数だけ数えたい」ユーザーへの訴求が弱い。価格も競合の中で高め設定。

Round 1 審査講評への対応

審査員U・Mが指摘した「Apple Watch所持という二重絞り込みで母数が激減する」懸念に対しては、Ravelry・海外編み物コミュニティへの英語対応UIで国内限定でなくグローバル市場を対象とすることで母数を拡張する。審査員Mが挙げた競合(Knit Row Counter・StitchTally)はいずれもWatch画面タップが操作前提であり、WKCrownSequencerを使ったDigital Crown専用設計のアプリは現時点で確認できず、「リューズ1操作で±1」は実装可能な差別化として成立する。審査員Uが懸念した「watchOS追従という副業制約に重いコスト」については、外部API・サーバーレス・カウンターロジック単体という構成で月次保守を0.5h相当に抑える設計とし、年1回のwatchOS追従が実質的な唯一の保守タスクになることを根拠に反論する。審査員B・Mが評価したコミュニティ配布経路(Ravelry・手芸YouTube)を具体的チャネルとして要件に組み込み、価格を500円から370円に1段階引き下げることで即決ハードルも下げた。

獲得スキル: watchOS/WatchKit + WKCrownSequencer + ClockKit Complication + iCloud KVS の実装経験(Apple Watch固有インタラクション設計の実践知)

ボドゲ棚bodogeR2 敗退無料プラン+600円買い切り(永久アンロック)

ペルソナ

主ペルソナは「月1〜2回ボードゲーム会を主催する幹事」。参加者5〜10人のDiscordサーバーまたはLINEグループを持ち、毎回「何持ってく?」の確認を個別DM・スレッドで回している30代前後。スマホだけで完結したい・インストールを参加者に強制したくないという前提を持つ。副次ペルソナはその参加者側——幹事からURLを受け取り、自分の所有ゲームを登録して「持っていく」を押すだけで済む人。

解決する不便のシーン

ゲーム会前日の夜、幹事がDiscordに「今週何持ってくか教えて〜」と投稿する。バラバラに返信が来て重複も抜けもあり、当日カチョウが3個・カタンがゼロというミスが起きる。この確認作業が毎回同じ手順で繰り返され、幹事だけが全体を把握していなければならない状態が続く。

MVP 機能

  • [must] マイ棚登録 — ゲームタイトルをテキスト入力または読み込みで追加し、自分の所有ゲームを一覧管理する。外部API不使用・ローカルストレージ保存。
  • [must] ゲーム会ルーム作成・URL共有 — 幹事がルームを作成し、発行されたURLをDiscord/LINEに貼るだけで参加者を招待できる。アカウント登録不要でゲスト参加可。
  • [must] 持ち寄り申告と重複検知 — 参加者が「このゲーム持っていく」を押すと全員に即座に反映。同タイトルが2件以上になると幹事画面に警告を出す。
  • [must] プレイ記録・勝率集計 — ゲーム会後にプレイしたゲーム・参加者・勝者を記録。個人勝率とゲームごとの勝率をグラフ表示する。
  • [must] PWAインストール — ブラウザからホーム画面に追加できるPWA構成。iOSのSafari・AndroidのChromeで動作。オフライン閲覧対応。
  • [should] 600円買い切りアンロック — 無料:棚20件・ゲーム会ルーム月2回・プレイ記録30件。買い切り600円で全制限解除。Stripe決済。
  • [should] ゲーム会サマリ出力 — ゲーム会終了後に「今日やったゲーム一覧・勝者・参加人数」をテキスト1タップでコピーしDiscordに貼れる形式で出力。

非スコープ(作らないもの)

  • BGG連携・外部ゲームDBAPI接続 — 外部依存が保守コストを月2h超えにする主因。タイトルは手入力で十分、型番DBは不要
  • AIによるゲームレコメンド・テキスト生成 — 制約上禁止かつMVPで差別化にならない
  • チャット・掲示板機能 — DiscordやLINEで代替済み。作ると保守コストが跳ね上がる
  • iOSネイティブアプリ/Androidネイティブアプリ — PWAで参加者インストール摩擦ゼロという最大の強みを損なう
  • 多言語対応(英語) — 日本語ニッチの空白地帯が差別化根拠。英語圏展開は競合密度が高く、Phase 1は不要

技術

PWA(Vite + React + TypeScript)、データ永続化はIndexedDB(Dexie.js)、ルーム共有はURLパラメータ+Firebaseリアルタイムデータベース(持ち寄り申告のみサーバー同期)、課金はStripe Payment Links(買い切り1SKU)。デプロイはFirebase Hosting。サーバーレスで月額コスト0〜数百円に収まる構成。

課金設計

フリーミアム買い切り / 無料プラン+600円買い切り(永久アンロック)
審査員3名とも600円を肯定。幹事1人が払えば参加者は無料で使える非対称構造が600円の納得感を高める。月額サブスクにすると年間7,200円になり趣味ツールとして高すぎる。買い切りのシンプルさが保守コスト(返金・解約対応)も削減する。無料枠を棚20件・月2ルームに設定することで個人利用の試用は完全無料とし、月1〜2回開催するアクティブ幹事が自然に課金ラインに達する設計。

配布チャネル

  • ボードゲーム系Discordサーバー・LINEグループへのURL直投——幹事が使い始めた瞬間に参加者全員にURLが届く構造。幹事1人が獲得できれば5〜10人が同時にタッチポイントになる
  • ボドゲカフェ・ゲームスペースのスタッフへのデモ——カウンターに「今日のゲーム会はこちらで管理」のQRを置いてもらうことで店舗来訪者全員に接触できる非デジタル導線
  • ボードゲームイベント(ゲームマーケット等)参加者向けのQRチラシ配布——幹事層が物理的に集まる場で直接渡す。検索流入に依存しない

保守設計

月次タスクはFirebaseコンソールの利用量確認(無料枠内か)とStripe入金確認のみ、合計30分程度。外部ゲームDB APIを持たないためタイトルデータの更新作業はゼロ。PWA自体はホスティングにデプロイするだけでOS更新の影響を受けない。月2h以内の根拠:バックエンドレスでFirebase SDKがインフラを吸収し、課金はStripeが管理するため、開発者が触る運用作業がほぼ存在しない。

競合と差別化

  • ボドゲーマ(bodoge.hoobby.net) — ゲーム会機能はあるがWebサービス全体の中の一機能として埋もれており、幹事が参加者をURLで即招待するUXに特化していない。アカウント登録が参加者にも必要で参加摩擦が高い。
  • BG Catalog(bgcatalog.app) — 英語UIでBGG連携前提の設計。日本語圏のゲーム会幹事ユースケース(持ち寄り調整・重複検知)には対応していない。
  • BGG公式アプリ — コレクション管理と評価が主機能。リアルタイムの持ち寄り申告・重複検知・ゲーム会ルームの概念がなく、日本語UIも限定的。

Round 1 審査講評への対応

審査員3名が共通して評価した「幹事が参加者にURLを投げると全員に届く非対称伝播構造」をMVP中核に据え、ルーム作成→URL共有→参加者がアカウント登録なしで持ち寄り申告できるフローを最優先で実装する。審査員Mが指摘した「外部API依存を避ければ保守リスクが低い」点に対しては、ゲームタイトルを手入力・外部DBなしで管理する設計を明記し月2h保守を構造的に担保した。最大の潜在的懸念はボドゲーマがゲーム会機能をすでに持つ点だが、ボドゲーマは参加者側もアカウント登録が必要でURL共有だけで全員を招待できない——この参加摩擦ゼロという差異が「幹事道具」として一本筋の差別化になる。600円買い切りは3名が肯定しており、月額に変える必然性はなく据え置く。

獲得スキル: PWA(IndexedDB・ServiceWorker・Web Share API)とFirebase Realtime Databaseによるリアルタイム同期の設計・実装経験、およびStripe Payment Linksを使ったフリーミアム買い切りの課金フロー実装経験を獲得する。

サークルポストcirclepostFINALIST1,000円

ペルソナ

主ペルソナは「年2〜6回コミケ・地方即売会にサークル参加する同人作家」。一人または二人体制でブースを回しており、複数品目(3〜10冊程度)を同時頒布している。イベント当日の数時間は買い手対応と頒布数管理を並行せざるを得ず、手書きのカウント表や汎用メモアプリでは品目が増えた瞬間に集計ミスが発生する経験を持つ。サブペルソナとして「同人グッズ・BOOTH委託と掛け持ちしており、当日終了後にイベント別売上を記録しておきたい」層も存在する。

解決する不便のシーン

コミケ当日、頒布開始から数十分で複数品目の在庫状況が入り乱れる。「新刊あと何冊?」と聞かれた瞬間に手元のメモを探す、カウントがズレて終了後に在庫と売上が合わない、完売しそうな品目への列案内が遅れて機会損失が出る——これらが毎イベント繰り返し発生する。汎用カウンターアプリは単一数値の加減算しかなく、「在庫バー + 残数 + 売上金額 + 品目別」の組み合わせを同一画面で扱えない。

MVP 機能

  • [must] 品目登録(当日イベント) — イベント名・品目名・価格・初期在庫数を事前入力。最大20品目まで対応。
  • [must] ワンタップ頒布カウンター — 品目ボタンをタップするたびに在庫が1減り、売上合計がリアルタイム更新。誤タップは3秒以内の長押しで取消。
  • [must] 在庫バー + 残数表示 — 各品目の残数を視覚バー(緑→黄→赤)と数字で同時表示。残5冊以下で色変化・軽いバイブ。
  • [must] 売上サマリ — 品目別頒布数・金額・合計売上をイベント中いつでも確認できる1画面。
  • [must] イベント記録一覧 — 過去イベントの品目別頒布数・売上を閲覧できる履歴画面。CSV書き出し付き。
  • [should] 完売マーク&在庫追加 — 完売品目には完売バナーを自動付与。追刷・箱出し時に在庫を手動追加できる。
  • [should] 当日モードロック — イベント開始後は誤操作防止のためロック画面を前面表示し、カウンターボタン以外の操作を1タップ確認制にする。

非スコープ(作らないもの)

  • QRコード・バーコードによる決済機能 — 決済はSquare等の既存手段で足りており、circlepostが担う必要がない。実装コストと審査負荷が過大
  • クラウド同期・複数デバイス共有 — サーバー維持コストと認証実装が月2h保守枠を超える。当日ワンデバイス利用が実態に合う
  • LLM・生成AI機能 — 制約として除外。在庫管理にAIは不要
  • 印刷・レシート発行 — 即売レジとの機能重複になりプロダクト定義が曖昧化する。同人頒布では領収書需要が低い
  • 委託在庫・BOOTH連携 — Phase 1 外。連携APIの仕様追随が保守コストを増大させる

技術

ネイティブ iOS アプリ(SwiftUI)、ローカルデータストア(SwiftData / Core Data)。外部 API・サーバーレス依存なし。CSV エクスポートは Files アプリ経由で共有。最低対応 iOS 16 / iPadOS 16(iPad での横画面利用を考慮したレイアウト分岐)。

課金設計

買い切り(App Store 単品購入) / 1,000円
審査員3名が全員「1,000円の支払い意思が成立する」と評価。同人作家は1冊1,000円で頒布している層であり、業務的正当化(売上管理・機会損失防止)が明確。値下げ余地より根拠の補強を優先し据え置き。フリーミアム・サブスク・アドオンは保守複雑度を増やすため採用しない。

配布チャネル

  • Pixiv Fanbox/Skima のサークル向け告知スペース+BOOTH の同人作家フォーラム: アプリを使ったサークル参加レポート形式で投稿し、「当日どう使ったか」の実態を見せる
  • X の #コミケ準備 #サークル参加 タグ: コミケ開催1〜2週前に「当日こう使った」スクリーンショット付き投稿を複数サークルが拡散するムーブメントを狙う(審査員Bが指摘した口コミ動線)
  • 同人誌印刷所(オフセット・オンデマンド)の印刷仕上がり発送時の同梱チラシ or 入稿完了メール内テキスト挿入: 印刷所との提携交渉は Phase 1 で検討

保守設計

外部 API・データベース依存ゼロのため、OS バージョンアップ対応(年1回 iOS メジャーアップデート時の動作確認・軽微修正)と App Store Connect のメタデータ更新が主タスク。月次では問い合わせ確認とクラッシュレポート(Xcode Organizer)確認のみで合計1〜2時間以内に収まる根拠は、ローカルストアのみでサーバー障害・API 変更・外部認証トークン失効が発生しない構造による。

競合と差別化

  • 即売レジ(App Store 無料) — 会計カウンター主軸で「在庫残バー表示・完売警告・当日ワンオペに最適化されたUI」がない。品目登録→合計金額計算→CSV出力の会計フローに設計重心があり、在庫の視覚的残量管理とペース把握は弱い
  • Caico(iOS 無料) — 汎用在庫管理アプリであり同人イベントの当日モード(頒布カウント→在庫アラート→売上集計のワンフロー)に特化した設計でない。商品マスタ管理など設定の複雑さが当日ワンオペに不向き
  • 手書きカウント表・メモアプリ — 品目が3つ以上になると集計ミスが頻発し、終了後の在庫と売上の突き合わせが手作業になる。これがcirclepostが直接置き換える一次競合

Round 1 審査講評への対応

審査員3名の共通懸念は「即売レジとの差別化軸が実装レベルで明確か」という点。これに対し、circlepost は会計(合計金額・釣り銭計算)を意図的にスコープ外とし、「在庫残バーの視覚フィードバック+完売警告バイブ+当日モードロック」という在庫カウンター特化設計で差別化する。即売レジが「いくら売れたか」に答えるのに対し、circlepost は「あと何冊あるか・どの品目が危ないか」に答えるプロダクト定義を徹底する。審査員Mが指摘した「当日ワンオペ統合」については、品目別ビューを単一画面で完結させ、イベント切替ナビゲーションを最小タップ数に抑える UX 設計で応える。審査員Bが言及した「使ってみた投稿が口コミになりやすい」動線は、コミケ開催直前にスクリーンショット共有しやすい in-app 共有ボタン(売上サマリの画像書き出し)を MVP に含めることで構造化する。

獲得スキル: SwiftUI + SwiftData によるネイティブ iOS アプリのフルサイクル実装(設計・ローカル永続化・CSV エクスポート・App Store 審査・リリース)を習得

木取りプランナーkidoriFINALIST2,400円(Stripe Checkout / 支払い後にlocalStorageにライセンスフラグを書き込み)

ペルソナ

主ペルソナ1: DIY経験1〜3年の30〜40代男性。週末に棚・テーブル・収納を自作し、ホームセンターのカットサービスを定期的に使う。設計は頭の中またはメモ帳で済ませていて、毎回「板が1枚足りない」「端材が多く出た」「カット指示書を書き直す」という失敗を繰り返す。スマホとPCを両方使うが、専用ソフトを習得するほどの熱量はない。主ペルソナ2: DIY初心者の20〜30代女性。SNSや動画を見て「自分でも作れそう」と思い材料を買いに行くが、サブロク板から何枚取れるかが分からず店頭で困惑する。計算ミスで材料を買い直した経験を1〜2回持つ。課金に対して慎重だが「板代が浮く」ならお釣りが来ると感じる価格帯には払う。

解決する不便のシーン

ホームセンターのカットサービスカウンター前で、手書きメモをもとにカット枚数を口頭で伝えようとしたが枚数計算に自信がなく、その場でスマホ電卓を叩いて10分立ち尽くす。帰宅後に板が1枚足りないと気づき、翌週再度ホームセンターへ。2回目の交通費とカット料金で合計1,200円の追加出費。「最初から計算してから来ればよかった」という後悔が毎作品ごとに繰り返される。

MVP 機能

  • [must] カットリスト入力 — 部材名・幅・奥行き・枚数を行単位で入力するシンプルなフォーム。キーボード操作だけで完結。行の追加・削除・並び替えに対応。
  • [must] サブロク板プリセット — 910×1820・1820×910・600×1820など日本のホームセンターで標準的に流通する板サイズをワンクリック選択可能。カスタムサイズ入力も併設。
  • [must] 2D板取り図自動生成 — ギロチンカット制約を考慮した2Dパッキングアルゴリズムで割付け図を生成。カット線・部材名・寸法を図中に描画。必要板枚数を自動集計。
  • [must] ホームセンター向けカット指示書PDF出力 — カウンターで店員に渡せる形式のPDF生成。板サイズ・カット本数・カット寸法を表形式で一覧化。A4印刷 / スマホ画面提示どちらにも対応するレイアウト。
  • [must] 買い物メモ出力 — 必要板枚数×単価(ユーザー入力)から合計金額を自動計算し、「○○板×N枚 ¥XXX」形式のテキストをコピー or 共有できる。スマホでメモアプリに貼り付けて使う想定。
  • [should] プロジェクト保存(ローカルストレージ) — 作成したカットリストをブラウザのlocalStorageに保存し、再訪時に復元。アカウント不要。最大10プロジェクト保持。
  • [should] 鋸刃幅(カーフ)設定 — ホームセンターのパネルソーは刃厚3〜5mm程度のロスが出る。カーフ幅をmm単位で設定し、割付け計算に反映する。デフォルト3mm。

非スコープ(作らないもの)

  • 3Dモデリング・家具設計機能: caDIY3Dとの差別化を維持するため意図的に外す。kidoriの価値は「設計が終わった後の材料手配フェーズ」に集中することにある。
  • アカウント・クラウド同期: サーバー維持コストとセキュリティ管理が月2h保守上限に引っかかる。localStorageで十分なユースケースに絞る。
  • 英語・多言語対応: 日本のサブロク板文化とホームセンターカット指示書フォーマットへの特化が競合との差別化源泉。英語化は差別化を薄める。
  • 材料DB・価格自動取得: ホームセンター各社のAPI非公開・価格変動が激しく、保守コストが月2hを超える。単価はユーザーが手入力する設計にする。
  • スマホアプリ(iOS/Android)ネイティブ化: WebアプリのPWA対応で十分なユースケースをカバーできる。App Store審査・更新コストを避ける。

技術

媒体: ブラウザで動作するWebアプリ(PWA対応、スマホからも利用可)。技術スタック: フロントエンドのみ(Vite + React + TypeScript)、2Dパッキングは自前実装またはbin-packingライブラリ(guillotine-cut対応)、PDF出力はjsPDF、ホスティングはCloudflare Pages(無料枠、外部API依存なし)。バックエンドなし・DBなし・サーバーレスで保守コストゼロ。

課金設計

買い切り / 2,400円(Stripe Checkout / 支払い後にlocalStorageにライセンスフラグを書き込み)
審査員3名全員が2,400円を「板材費節約・廃材削減の直接便益で正当化できる」と評価済みのため据え置き。無料でカットリスト入力・板取り図プレビューまで体験でき、PDF出力と買い物メモ出力が有料機能。「結果を見てから買う」フローで転換率を担保する。}

配布チャネル

  • DIY系YouTubeコメント欄への直接投稿: 「カット指示書の書き方」「木取り計算」を解説している動画(チャンネル登録者1万〜10万規模)のコメント欄に、ツールのURLと「こういうの作りました」の一言を投稿。視聴者の痛み発生タイミングと完全一致するため、広告ではなく情報として受け取られやすい。
  • カインズ・コメリのDIYコミュニティ掲示板 / SNSグループへの投稿: カインズDIY Square・コメリDIYコミュニティ等のオープンフォーラムに「カット失敗を減らすツール」として投稿。ホームセンター公式コミュニティは検索ではなくサービス利用動線にいるユーザーが集まる。
  • X(旧Twitter)の #DIY #木工 タグ投稿 + 板取り図スクリーンショット添付: 完成した板取り図の見た目が「役に立つ」と瞬時に分かるビジュアルコンテンツとして機能する。@jinc_tdilアカウントから週1〜2投稿で継続露出。画像に板名・サイズ・枚数が入っているため、検索せずとも用途が伝わる。

保守設計

外部API依存ゼロ・DBなし・サーバーレス構成のため、障害対応・データ更新・依存サービス変更への追従が発生しない。月次保守タスクは「Stripe決済ログの確認(15分)」「Cloudflare Analyticsでのエラー確認(15分)」「ライブラリのセキュリティアップデート確認(30分)」の計1時間以内が想定上限。2Dパッキングアルゴリズムはロジック確定後に変更頻度がほぼゼロになる性質を持つため、機能追加しない限り月2h以内は恒久的に維持できる。

競合と差別化

  • CutListOptimizer(cutlistoptimizer.com) — UI・単位系・板サイズプリセットが英語圏基準(フィート・インチ・4×8フィート)。日本語対応は機械翻訳レベルで、サブロク板(910×1820mm)プリセットや「ホームセンター向けカット指示書」という概念が存在しない。買い物メモ出力機能なし。
  • caDIY3D(cadiy3d.com) — 3Dモデリング→木取り図という設計先行フロー前提で、「設計は頭の中で終わっているがカット計算だけしたい」ユーザーには起動コストが高すぎる。無料版は機能制限あり。有料版は6,600円と価格帯が異なり、週末DIYerには過剰スペック。
  • もでりんクラウド(z-saw.co.jp) — ノコギリメーカー(ゼット販売)が提供する設計ツールで木取り図も生成できるが、ブランド・機能ともに「設計・組み立て」主眼。カット指示書PDF出力・買い物メモ(合計金額自動計算)という「ホームセンター持参用資料の一括生成」にフォーカスした体験がない。

Round 1 審査講評への対応

審査員M・Bが共通して指摘した「競合無料ツールとの差別化を体験価値で明示できるか」に対し、kidoriは「カットリスト入力→板取り図→ホームセンター向けカット指示書PDF→買い物メモ(金額計算付き)」という一気通貫フローで答える。既存競合(CutListOptimizer・caDIY3D・もでりんクラウド)はいずれも割付け計算または設計に特化しており、「ホームセンターのカウンターで使える資料を出力するまで」を一画面で完結させるプロダクトは日本語圏に存在しない。審査員Bが言及した「英語中心ツールが日本のサブロク板・カット指示書フォーマットに未対応」という空白を、プリセットと出力形式の両方で埋める設計にする。フリーミアム構造(板取り図プレビューまで無料・PDF出力から有料)により、ユーザーは結果を確認してから2,400円を払うかどうか判断できるため、「無料代替で足りる」という離脱を体験後の納得感で防ぐ。

獲得スキル: フロントエンドのみで完結するSaaS型課金フロー(Stripe Checkout + localStorageライセンス管理)と、2Dビンパッキングアルゴリズムの実装・チューニングの実践経験

作りかけ復帰カードtsukurikakeFINALIST980円

ペルソナ

主ペルソナは30〜45歳の社会人で、ギター・編み物・プラモデル・刺繍・水彩画などの趣味を2〜5個持ち、どれも3週間以上放置してある人。「また今度やろう」と思うたびに「どこまでやったか思い出す作業」が発生し、結局手をつけないまま次の週末になる。副業・育児・残業で可処分時間が短く、趣味に割ける精神的余白も少ない。

解決する不便のシーン

週末の2時間、ようやく趣味の時間を確保した。しかし作業台の前に座っても「前回どこで止まったか」「次に何をすればよかったか」が思い出せず、道具を引っ張り出しながら記憶を掘り起こすだけで30分が消える。最悪の場合「次回に回そう」で終わる。リマインダーアプリには「ギター練習」とあるだけで再開の文脈が何も書いていない。

MVP 機能

  • [must] 復帰カード記録 — 趣味ごとに「次にやる一手」だけを1〜2文で入力して保存する。タイトル・カテゴリ・最終更新日を自動付与。入力欄は意図的に200字以内に制限し、長文メモを書かせない設計。
  • [must] 「5分だけ開始」ボタン — カードを開くと「5分だけ始める」ボタンが画面中央に大きく表示される。タップすると5分タイマーが即起動し、タイマー完了後に「続ける / 今日はここまで」の二択で次の一手を上書き保存できる。
  • [must] ホーム画面ウィジェット(iOS WidgetKit) — 最も長く放置しているカードを1枚だけホーム画面に表示。タップで即カード詳細へ飛ぶ。「見ないと存在を忘れる」問題をOS標準機能で解決し、プッシュ通知の許可を不要にする。
  • [must] 音声入力ショートカット — カード入力欄はOS標準音声入力(SFSpeechRecognizer不使用・キーボードマイクボタン経由)に対応。作業台から離れずに「次は弦の3弦チューニングから」と喋れば保存できる。LLM処理なし。
  • [must] カード一覧(放置日数順ソート) — 持っている趣味カードを放置日数の長い順に並べる。最大20枚。「どれが一番放置されているか」が一目でわかる。プロジェクト管理・進捗率・タグ等は意図的に省く。
  • [should] 「今日はここまで」クイック更新 — カード詳細画面から1タップで次の一手を音声または短文で上書きし、最終作業日を今日に更新できる。履歴は直前の1件のみ保持(差分確認用)。ログ蓄積は意図的に行わない。
  • [should] ロック画面ウィジェット(iOS 16+) — ロック画面に最長放置カードのタイトルと「次の一手」冒頭20字を表示。画面を見た瞬間に趣味の存在を想起させる接触点を増やす。

非スコープ(作らないもの)

  • 進捗率・完成度の記録 — 管理感が増すと「また今度」の逃げ道になる。一手だけに絞る設計の根幹を崩すため除外
  • 習慣化・連続記録・ストリーク — habit tracker との競合領域に踏み込む必要がなく、保守コストが増加するため除外
  • 複数カードの横断分析・レポート — ユーザーに必要なのは俯瞰ではなく「今すぐ始める」インパルスであるため除外
  • プッシュ通知 — 通知許可のフリクションと通知疲れを避けるため除外。ウィジェットで代替
  • クラウド同期・マルチデバイス — 外部API依存を増やさず保守ゼロを維持するため除外。iCloud CoreData同期(OS標準)のみ許容

技術

iOS (SwiftUI + SwiftData + WidgetKit)。外部API依存ゼロ。iCloud CoreData同期のみ(OS標準)。バックエンドサーバーなし。App Store 単一配布。LLM・生成AI機能なし。

課金設計

買い切り / 980円
審査員M・Bが「600円の心理的摩擦の低さ」を評価したが、審査員Uの「支払い動機が弱い」という懸念に対してはむしろ価格を上げることで『ガジェット・趣味にお金を使う層』に絞り込み、値ごろ感ではなくセグメント選別で解決する。980円は App Store の心理的ラインである1000円を下回りつつ、メモアプリ(無料)との差を「設計の専門性」で正当化できる価格帯。サブスク維持コスト(サーバー・API)がゼロなため、永続ライセンスとしての説明が自然にできる。

配布チャネル

  • 趣味コミュニティのDiscordサーバーとRedditのr/hobbiesで『作りかけの趣味を5分で再開するカード』として配布案内。「また今度」という具体フレーズでペインを言い当てたスクリーンショットを貼る。趣味別(ギター・プラモデル・刺繍)のサブコミュニティに1枚ずつ個別カスタマイズで投稿し検索流入に依存しない口コミ起点を作る
  • jinc.のnote記事(「AI副業ツールの開発過程」シリーズ)の末尾に『このアプリを作った背景』として自然導線を置く。A軸発信とB事業の連携と同じ構造でアプリを記事の実証例として機能させ、note読者=知的好奇心の高い社会人層へリーチする

保守設計

外部API・スクレイピング・バックエンドがゼロのためDOM追従リスクは構造的に存在しない。月次タスクはApp Storeレビュー確認(15分)とiOS新バージョンでのWidgetKit動作確認(30〜60分)のみ。年1回のmajor iOS updateで最大2時間の検証が発生するが月換算では10分以内。月2h枠の95%が未使用のまま運用できる。

競合と差別化

  • HobbyTracker (App Store, id6748728885) — 精密タイマー・セッションログ・完了率分析など『管理』に特化しており、再開の一手だけを軽く記録するという逆方向の設計がない。画面設計が複雑でとっさの「5分だけ」起動に向かない
  • Hobbyverse (hobbyverse.app) — 視聴/読書/ゲームのウォッチリスト管理が主目的で、手を動かす制作系趣味(編み物・プラモ・楽器)の中断再開という文脈が想定されていない
  • iOS標準リマインダー / メモ — 審査員Uが指摘した通り7割は代替できるが、『ホーム画面ウィジェットで放置日数順に一手だけ表示』『5分タイマーとの一体化』『200字制限による書きすぎ防止』という設計上の意思決定が汎用ツールにはない。汎用ツールはいつでも何でも書けるがゆえに『次の一手』という焦点を保てない

Round 1 審査講評への対応

審査員Uの「メモアプリで7割代替できる=支払い動機が弱い」という核心指摘に対し、本要件書は3点で正面突破する。第一に200字制限・5分タイマー・放置日数ソートという設計上の意思決定そのものが価値であり、汎用メモには「書かせすぎない」という設計制約がない。第二にWidgetKitによるホーム画面・ロック画面への常駐は「気づきの仕組み」をOSレベルで組み込む差別化であり、リマインダーの通知とは接触の性質が異なる。第三に価格を980円に引き上げ、「趣味にお金を払う層」に絞り込むことで支払い意思の薄いユーザーをあらかじめフィルタし、少数購入×高満足のモデルに切り替える。審査員M・Bが評価した「外部API依存ゼロ・保守月2h以内」という構造的優位は維持しつつ、懸念の根本であった「誰も課金しない」問題をペルソナの絞り込みと設計の特化で応答する。

獲得スキル: SwiftUI + SwiftData + WidgetKit の実装経験 / App Store 申請・審査フロー / iOS ライフサイクル設計