Next Ventures — Internal Proposal
既存の三軸(A 発信 / B 招待状 SaaS / C 長期構想)とは別の路線で、初期投資を抑えながら中長期で育てられる事業を三つ設計した。三案とも、ナギが骨子を設計したあと、サクの市場検証・ソウのチャネル批評・Devil の Red Team を並列で通し、批判に耐えられなかった部分は構想ごと修正してある。当初構想のまま生き残った案は一つもない。
PROCESS — 骨子設計(ナギ)→ 並列検証(サク・ソウ・Devil 同時起動)→ 修正・統合(ナギ)。Devil の指摘で案 2 はインタビュー方式を全面転換、案 3 は「買収」から「自作」へ軸足を移した。修正の経緯は各案の「Red Team 反映」に残している。
| PLAN 01AI 事務局 | PLAN 02聞き書きアーカイブ | PLAN 03マイクロプロダクト PF | |
|---|---|---|---|
| モデル | B2B 構築 + 月額運用(productized service) | B2C 買い切りギフト + 製本オプション | 自社プロダクト群の小口収益の束 |
| 顧客 | 非 IT の小規模事業者(1 業種に特化) | 高齢の親を持つ 30〜50 代(子世代) | プロダクトごとのニッチな不便を持つ人 |
| 初期投資 | ほぼ 0 円 | 〜10 万円 | 〜5 万円/本 |
| 収益化までの距離 | 中 — 1 件目は知人経由で 1〜3 ヶ月 | 中 — 自家実験 → 記事 → 受注で 2〜4 ヶ月 | 遠 — 積み上げ型。半年〜 |
| 3 年後の規模感 | 400〜500 万円/年 | 〜300 万円/年 | 60〜120 万円/年 + 当たり目の上振れ |
| 市場評価(サク) | 3.5 / 5.0 | 3.0 / 5.0 | 2.0 / 5.0 ※当初案 |
| Red Team の評価 | 相対的に最も筋が良い(欠陥が少ないからではなく、他 2 案がより構造破綻していたから) | 当初案は最も筋が悪い(5 つの独立した致命傷)→ 生存条件を採用して全面転換 | 当初案は次点で筋が悪い(沈む資産を買う構造)→ 生存条件を採用して転換 |
| 判定 | × 却下(2026-06-12) | × 却下(2026-06-12) | ◎ 採用(2026-06-12) |
※ 案 3 の市場評価 2.0 は転換前の「買収」構想に対する採点。転換後(自作中心)は未採点のため、参考値として残している。
AI が動く。あなたは判断する。それだけでいい。
—— 小規模事業者のバックオフィスを、AI エージェントの「組織」として設計し、月次で運用する。
従業員 0〜10 名の小規模事業者向けに、請求・問い合わせ一次対応・記録・定型文書といった事務の流れを AI エージェント組織として構築し、初期構築費 + 月額で運用・改善を請け負う。単機能のチャットボット導入ではなく「業務の流れ全体を部署として設計する」のが提供価値で、TDIL.inc として日常運用している仮想組織のノウハウがそのまま商品の中核になる。三案の中で、オーナーの固有資産の転用度が最も高い。
追い風として、2026 年度から IT 導入補助金が「デジタル化・AI 導入補助金 2026」に改称され、個人事業主も対象・補助率 1/2〜4/5 となった。顧客側の導入予算が公費で下支えされる市場形成期にある。
教室・スクール運営者は、月謝請求の消し込み、振替対応の調整連絡、見込み客からの問い合わせ返信、月次の報告作成に週 5〜10 時間を取られ、本業(教えること)が圧迫されている。freee / マネーフォワード(月 990 円〜)は会計はカバーするが、「調整・文書・問い合わせの流れ」はカバーしない。ここが SaaS と競合しない隙間になる。
| 時点 | 構成 | 年商目安 |
|---|---|---|
| Year 1 | 構築 3 件 + 月額平均 4 社 | 約 170 万円 |
| Year 2 | 構築 6 件 + 月額 7 社 + テンプレ販売開始 | 約 300 万円 |
| Year 3 | 構築歴 12 件 / 月額 10 社 / テンプレ・セルフサーブ | 400〜500 万円 |
単価: 初期構築 25 万円 + 月額 2 万円 + 従量。顧客はデジタル化・AI 導入補助金 2026(個人事業主対象・補助率 1/2〜4/5)を利用可能な立て付けにする。
0 — 3 ヶ月
業種仮説の検証と 1 件目
知人の教室運営者へのヒアリングで業種を確定。1 件目を半額実験枠で構築し、公開ケーススタディ化。note 記事 2 本。
3 — 12 ヶ月
型の確立
構築 3 件で例外パターンを蓄積し、構築パッケージを定義書 1 枚に固める。月額顧客 4 社。補助金対応の整備。
12 — 36 ヶ月
テンプレ化・セルフサーブ
蓄積した業種テンプレートを商品化し、構築サービスからセルフサーブ(テンプレ + 導入ガイド販売)へ重心移動。属人運用を畳む。
話しかけながら、生きた記録になる。
—— 親の人生を、家族自身が聞き書きする。AI は質問を設計し、語りを一冊に編む。
高齢の親の人生を、家族自身がインタビュアーになって聞き書きするためのプログラムと、AI による編集・冊子化のサービス。帰省や週末の電話で家族が録音し、AI が「次に聞くべき質問」を語りの内容から提案する。蓄積された語りから、自分史の冊子(PDF + 製本)と家族限定の Web アーカイブ(音声付き)を生成する。
核になる発想の転換は、インタビューの時間そのものを商品にすること。「親と 3 時間話す口実と道具」がギフトであり、冊子はその成果物にすぎない。既存の自分史サービス(プロのライター派遣型・22 万円〜)が提供できない「家族が聞く」という体験に、AI の編集力で形を与える。AI ×自分史の組み合わせは競合が確認されておらず、隙間が残っている。
親が 70〜85 歳の 30〜50 代。「親の話をちゃんと聞いておきたい」と思いながら、何を聞けばいいか分からない・続かない・聞いた話が形に残らない。既存サービスは高額(22 万円〜)か、他人のライターが聞く形式で、「自分が聞きたかった」という後悔には応えていない。購入動機は還暦・米寿・父の日・母の日などの節目ギフト。
| 時点 | 構成 | 年商目安 |
|---|---|---|
| Year 1 | 自家実験 + 6〜10 件 | 50〜80 万円 |
| Year 2 | 月 1〜2 件 + 節目ギフト集中 | 120〜200 万円 |
| Year 3 | 月 3〜4 件 + 提携チャネル | 〜300 万円 |
単価: 基本 8 万円 + 製本実費。月件数に上限を設ける(編集品質 > 規模)。Year 3 の提携先候補: 写真館・葬儀社の生前領域・介護施設の前段ギフト。
0 — 3 ヶ月
プロトタイプ = 商品
自分の親族で 1 冊作る。質問セット v1・編集パイプライン v1 を固め、体験記事を note に出す。
3 — 12 ヶ月
少数の本受注で磨く
6〜10 件を丁寧に受け、編集 QC の型と固有名詞辞書を蓄積。節目ギフト告知の効果を計測。
12 — 36 ヶ月
提携チャネル
写真館・葬儀社生前領域・介護施設との提携で、能動検索に依存しない獲得経路を作る。月件数上限は維持。
小さく作って、静かに積む。
—— ニッチな不便を解く小さな道具を AI 組織で量産し、小口の収益を束ねる。
当初構想は「サイト売買市場で 5〜30 万円の小規模 Web 資産を買収し、AI 組織で運営してキャッシュフロー化する」だった。検証の結果、この形は非推奨と判断した。ゼロクリック検索が 69% に達し、AI Overview 表示時のオーガニック CTR は 61% 減。売買市場に出る玉の 7 割超がコンテンツ / SNS 依存資産で、検索流入という収益エンジンそのものが構造的に縮小している。沈む船を、目利き経験ゼロで買う構図になる。
転換後の形は「買わずに作る」。ニッチな不便を解く小さなプロダクト(ブラウザ拡張・単機能 Web ツール)を AI 組織で開発し、1 本あたり月 0.5〜2 万円の小さな収益を束ねる。検索流入に依存しない配布面(ストア・コミュニティ・note)で立て、各プロダクトを A 発信の素材と実験台として複利化する。種フォルダの通販比較拡張(ideas/amazon-comparison-extension)が 1 号候補としてすでにある。
| 時点 | 構成 | 年商目安 |
|---|---|---|
| Year 1 | 2 本リリース | 月 1〜2 万円 |
| Year 2 | 4 本 + 当たり判定 | 月 3〜6 万円 |
| Year 3 | 5〜7 本 + 当たり 1 本の集中育成 | 60〜120 万円/年 |
爆発力は期待しない。各プロダクトが A 発信の素材・技術の実験台・ポートフォリオの種になる複利構造として持つ。当たりが出た場合のみ、その 1 本に集中投下して上振れを取りに行く。
DECIDED — 2026-06-12 オーナー決定: 案 3「マイクロプロダクト・ポートフォリオ」を採用。案 1・案 2 は却下。スキル獲得の幅を目的に媒体を広く取る方針が追加され、候補 20 案(全案デモ UI 付き)を /products カタログ に整備した。以下の統合提言は決定前の記録として残す。
First — 収益の幹
固有資産(AI 組織ノウハウ)の転用度が最も高く、初期投資ゼロで検証に入れる。30 日の業種仮説検証から始め、撤退基準(構築 3 件時点の工数実績)を先に置いて進める。
Parallel — 情緒とブランドの枝
自家実験(親族で 1 冊)は商品開発と最強の発信素材を兼ねる。事業として立つかは記事への反応で判定。立たなくても、作った 1 冊と記事は残る。
Hold — 実験の土
01・02 の検証が回り始めるまで着手しない。通販比較拡張の昇格判断(30 日以内)だけ先に済ませ、種の鮮度を確認しておく。
検証の全文はサク・ソウ・Devil の各レポートにある。本ページは統合・修正後の計画のみを記載。